現在、大学野球界でもっとも騒がれている選手であると言っても良い岩見雅紀選手。

実際、彼からはかなり本物の臭いがします。

そこで今回は、この岩見さんについて大学の成績や守備、ドラフトで巨人や阪神、または他の球団に指名される可能性について取り上げてみたいと思います。

 

岩見雅紀のプロフィールと生い立ち等

岩見雅紀(いわみまさき)さんは1994年生まれの23歳。
(浪人しているので、通常の大卒よりは一年歳が上となっています)

身長187cm

体重108kg

右投げ右打ちの外野手

今年は大学卒業の年で、ドラフトで指名されることは確実となっています。

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特技「人にすぐおぼえてもらえる事」。確かに体格の大きさと、愛嬌のある笑顔がチャームポイントなので、とても存在感がありますね。

趣味「カラオケ」「読書」で、休日の過ごし方「寝る」「ウエイト」をして過ごす。憧れの選手は元ヤンキースのアレックス・ロドリゲスで、パワフルなスイングからニックネームは慶大のエルドレッドです。

岩見選手は小学校2年生からスポーツ少年団で野球を始め、小学校6年生の時には「全日本学童大会ベスト16」になり、その後は「比叡山中学」に進学。中学2年生で外野手と投手を兼任し滋賀大会で優勝

中学卒業後は「比叡山高校」に進学し、1年秋にベンチ、2年春からレギュラーになりました。比叡山高校では甲子園出場は無かったのですが、高校通算47本のホームランの実績を残すも、比叡山高校からはプロには行かずに、佛教大学に合格するも進学はせずに浪人。浪人生活を1年行いAO入試で慶応義塾大学に進学をしました。

 

岩見雅紀の大学成績

慶応義塾大学に進学してからの岩見雅紀選手は、1年時にはリーグ戦には出場していませんでしたが、2年時に初安打と初本塁打を記録。そこから勢いに乗り出し、3年時にはレギュラーに定着。秋には東京六大学の選抜チームのメンバーに選ばれました。

2017年の東京六大学の秋季リーグ戦では「5試合連続ホームラン」を放ち、リーグ新記録を叩き出しました。他にも元阪神で活躍した岡田彰布氏に並ぶリーグ歴代3位の通算20号も記録しました。

ちなみに、過去の4打席連続ホームランを打った選手には「広沢克己」「田中彰」「横尾俊健」などが記録しています。

 

岩見選手のホームランを打つ能力の高さ

岩見雅紀さんの野球選手としての最大の特徴は、やはりそのホームランを打つ能力の高さです。

108kgという巨漢、ベンチプレス150kgを持ち上げる怪力を活かし、推定飛距離の130m以上のホームランを余裕で打つことができます。

そして現時点でも大学リーグ歴代3位の記録を持つわけですから凄いのですが、野球玄人やプロスカウト等の関係者はそれ以外の数字をもっと高く評価しています。

それは岩見選手の「本塁打率」です。

本塁打率とは一打数辺りのホームランの数なのですが、岩見選手のこの数字はかなり脅威的なのです。

現在岩見選手よりも大学通算ホームラン数で上にいる二人は現在巨人の監督をしている高橋由伸監督と、阪神のOBである田淵幸一氏。

岡田氏と合わせてこの三人はプロ野球史に名を遺すほどの活躍をした方々なので、この時点で岩見選手が本物であることはほぼ疑いの余地はないでしょう。

確かにサンプルは少ないですが、全員活躍しているというのは十分です。

しかしその本塁打率を見ると、彼を評価するにはまだ早過ぎたことに気付きます。

なんと、167打数 20本塁打本塁打率は0.12

つまり、8.3打数に1本塁打のペースでホームランを打っているのです。

では、他の三人の数字はどうかというと、

高橋監督 366打数 23本塁打(15.9打数に1本塁打) 

田淵氏 342打数 22本塁打(15.5打数に1本塁打) 

岡田彰布氏  309打数 20本塁打(15.4打数に1本塁打) 

となっています。

つまり、他の三人よりと比較してほぼ半分と少ししか打席に入っていないにも関わらず、すでに近いホームラン数を記録しているのです。

となると、彼の打者としての価値は当時のこの三人を大きく上回る、という捉え方はできます。

繰り返しますが、三人ともプロ野球界でレジェンド級に活躍した方々です。

しかも、大学での通算打率も3割近くミート力も悪くありません。

となれば、プロでの活躍はほぼ間違いなし、と言えるレベルだと私は考えています。

 

※2017年春のホームラン集

 

守備はあまり上手くない

岩見雅紀選手は基本外野手なのですが、守備の方はそこまで上手くは無いです。

守備範囲があまり広くないという意見もあります。

しかしその一方で、体重108kgの巨体にも関わらず、50m6秒4遠投も110mなので外野手とは充分にやっていけるスペックは持っています。

ですから、本格的に練習すればもっとうまくなる可能性はありますし、強肩を生かしてサードを守ってみたりしたら、意外と嵌るかも知れません。

 

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岩見雅紀のドラフトの行方

岩見雅紀選手は大型の大卒外野手です。12球団の事情はそれぞれですが、岩見選手を上位指名する可能性が高いチームはどこがあるのかについて考察してみました。

 

広島カープ

広島カープでは新井貴浩選手エルドレッド選手も右の大砲として機能していますが、どちらも年齢が40前後なので、世代交代として右の大砲の岩見選手を取るのは決して不思議な事では無いです。

ちなみに岩見雅紀さんに「慶応のエルドレッド」と名付けたのは、カープのスカウトの人で、カープのスカウト陣は岩見選手を徹底的にマークしているそうです。

そしてカープは清宮幸太郎選手の一位指名を避ける雰囲気であり、今濃厚なのは中村奨成選手となっていますが、まだ決定ではないので岩見選手を本命1位に指名してくる可能性も十分に考えられます。

≪中村奨成の選手としての特徴等≫

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横浜DeNAベイスターズ

ベイスターズは熱心に岩見選手を追いかけている情報があるので、もしかしたら取るかもしれないですね。

外野の方も梶谷選手や桑原選手が安定した成績を残せていないので、そこに割って入るかもしれないです。

横浜には筒香選手とロペスしかパワーヒッターのレギュラーがいないので、岩見選手が来てくれることで強力クリーンアップが出来ます。

清宮選手は筒香選手を育てた横浜には興味を持っているようなので、交渉権を得られれば入団すると思いますが、やはりそれでも即戦力の方に魅力を感じれば岩見選手の本命一位指名もあり得るでしょう。

 

中日ドラゴンズ

ドラゴンズの外野は、平田選手はケガ多く今年ホームラン王のゲレーロ選手も退団が決定し、大島選手くらいしか外野レギュラーの計算が出来ないです。

ゲレーロ選手の空いた「外野の大砲枠」として岩見選手を取る可能性は少なくは無いです。

また、中日も集客も兼ねて清宮くんの獲得を狙っていることが考えられますが、噂だとその清宮くんが中日をあまりよく思っていないらしく、たとえクジを引き当てたとしても入団してくれるかどうかわからない現状です。

ですから、それならばもう方針を変換していくということで、岩見雅紀選手を一位で指名する可能性はあります。

 

千葉ロッテマリーンズ

千葉ロッテマリーンズは貧打が大問題になっています。外野も角中選手以外はレギュラーがコロコロ変わりますし、和声大砲も井上選手が伸び悩んでいるので、ほとんどいないです。

その点を埋めたいという思いもあって清宮くんを指名する予定なようですが、如何せん清宮くんの反応がよくありません(あくまで噂ですが)。

ですから、クジで当てられなかったり、当てても入団を拒否される可能性を考えたら、岩見選手を本命1位で狙った方が良い、と考える可能性はありますね。

 

読売ジャイアンツ(巨人)

巨人に関しては、今年Bクラスに終わってしまった一番の原因は打線にあります。

特に長打のある打者がいないのは致命的なので、即戦力のホームランバッターとして期待できる岩見雅紀選手を指名する可能性は高いです。

もしゲレーロ選手が獲得できれば恐らく避けると思いますが、そうでなければ清宮一位ではなく岩見選手を一位にしてくるかも知れません。

なんといっても巨人はとにもかくにも勝たなければいけない球団なので、やはり即戦力として非常に高い確率で期待できる岩見選手は、喉から手が出るほど欲しいはずです。

 

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阪神タイガース

阪神については、清宮くんの贔屓の球団なので恐らく清宮一位だと思います。

ですが、阪神は外国人がなかなか当たらないので、ファーストやサード、レフト辺りの打者の質がどうしても落ちます。

確かに金本監督には今いる選手を育てたいという気持ちはありますが、こう言ってはなんですが、岩見選手の場合は今いる阪神の同ポジションの他の若手打者とは資質が全く違います。

しかも、すでにツボにハマればホームランを量産できる技術があることも証明しています。

その点を考えると、非常に魅力に映っているのは間違いないのではないかと私は思います。

ですから、恐らく外れ一位で獲得を狙うのではないでしょうか。

阪神ファンはむしろ岩見選手を指名して欲しいと思っている人も多いようですが(笑)

去年の大山選手のように、当日に突然清宮選手回避で一位指名してくる可能性もあり得ます。

 

最後に

2017年の野手は高卒が豊作で早稲田実業の清宮くん、履正社の安田くん、横浜高校の増田くん、広陵の中村くん、九州学院の村上くんなどとスター揃いです。

その中に岩見雅紀さんが割り込む形になるのですが、高卒の子たちと違って岩見さんは「即戦力」として働いてくれる可能性が大です。

大学での成績は、高校での成績よりもずっと当てになりますからね。

個人的には、一位で競合になる可能性もあるのではないかと考えています。

少なくとも、高い確率で外れ一位では残っていないでしょう。

2017年は清宮ドラフトと言われていますが、岩見さんが良い意味で波乱をもたらせてくれたら、ドラフトはもっと盛り上がりそうですね。