今年のプロ野球ドラフト会議で上位指名が有力視されている一人である増田珠(しゅう)くん。

ここでは、増田くんのこれまでの歩みから横浜高校での成績、守備や走力等の野球選手としての特徴、庄司似の噂の真相、ドラフトでのロッテ指名の可能性等についてまとめてみました。

 

Sponsored Link

 

増田珠のプロフィール&これまでの歩み

増田珠くんは1999年5月21日生まれ。長崎県出身で身長185cm,体重85kg。右打ち右投げの横浜高校外野手です。

増田くんは小学校1年生の頃にソフトボールを始めて、中学校では地元長崎の「長崎リトルシニア」に所属し本格的に硬式野球を始めました。

中学時代から非凡な才能を発揮し、長崎リトルシニアでは全国大会に3回も出場しています。

中学3年時には「第2回IBAF野球ワールドカップ」の日本代表に選ばれて、キャプテンで4番としてチームを引っ張っていきました。増田くんはリーダーシップと真面目さには定評があるので、日本代表のキャプテンに選ばれるのは納得です。

結果的に「第2回IBAF野球ワールドカップ」では大会通算.556という成績を残しバッティングセンスを猛アピールしました。

中学卒業後は地元長崎を離れて、甲子園常連校の神奈川横浜高校に進学をしました。

 

増田珠の横浜高校での成績

横浜高校では1年の春の時点でベンチ入り1年の夏では1番センターでレギュラーを勝ち取りました。他県からも多くの有望選手が集まる横浜高校で、1年生からレギュラーはとてつもないことです。

高校での公式予選では毎年コンスタントに打率を4割以上キープ。しかも三振も少ないですし四球も選べるので出塁率は物凄く高いです。

3年の夏には「大会新の4試合連続ホームラン」を放ち、パワーのある所もアピール出来ました。これで高校通算の本塁打を33本と伸ばしました。

甲子園には2年夏・3年夏の2度出場しましたが、2年の夏は2回戦負け。3年の夏は1回戦負けと良い成績は残せなかったのですが、2年生の夏には先輩の現楽天イーグルス藤平選手と共に甲子園を沸かし、3年の夏では早稲田の清宮くんや履正社の安田くんが甲子園に出場しない中、増田はしっかりと甲子園に出場しヒットと盗塁を決めました。

甲子園の後は「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」のメンバーにも選ばれ8試合に出場しましたが、最終的に打率.158という結果になってしまい、ドラフト直前で評価を落としてしまいました。

しかし、国際試合では木製バットを使用するので、清宮くんや中村くんなども打率が低かったです。なので、木製に慣れれば以前のような成績を残せる事が期待できます。

 

増田珠の打撃・守備の特徴

増田珠くんの公式戦での高校通算の打率は「.474」です。ほぼ打率5割なのはかなり優秀な成績です。

ちなみに、語るまでもないレジェンド・イチロー選手の高校通算打率は.501なので、それに近い成績を残しています。また、イチロー選手の通算ホームラン数は19本なので、トータルで見ればイチロー選手よりも優秀な成績を収めている、という見方はできます。

そして、増田くんは守備力も絶品です。塁間4.4秒で足も速いですし、肩も140kmの剛速球を投げられるほどの強肩。高校1年生の頃からセンターを守っていたので、守備範囲には問題はないです。185cmと大柄でありながら守備が上手く足も速い、というのは、ポテンシャルはかなりのもの、と言えるでしょう。

野球の評論家も増田の打撃・守備を絶賛する人は多いので、そのことから身体能力の高さがうかがえます。

 

庄司似の真相

ちなみにこれは少し番外編ですが、増田珠くんがミキティーでお馴染みの品川庄司、庄司智春さんと似ているということで話題になっています。

 

 

実際、似ていると言えば似ていると思います。

2chの野球まとめスレ等ではすでに庄司と呼んでいる人がいますが、プロ入りしたらその流れはさらに加速するかも知れません。

これが名誉なことなのかどうかはわかりませんが、庄司さんの芸人としてのランクよりも、選手として上に行く必要があることだけは確かですね。

 

Sponsored Link

 

 

《2017年度ドラフトの目玉選手の一人》

広陵・中村奨成は経歴も凄い!母子家庭で母親がカープファン?

 

増田珠のドラフトはどうなりそう!?

それでは増田珠くんをドラフトで指名する球団はどこがあるのか。特に増田をマークしている球団は以下の5球団です。

 

阪神タイガース

まず増田くんを狙っているのはタイガースです。

タイガースでは外野は飽和状態なのですが、年齢が22歳以上の選手が多いので、年齢のバランスをとる為に10代の増田くんを取ることは現実的です。

そして、タイガースの外野手に共通しているのは「打撃は良いけど守備が下手」ということです。

アベレージヒッターの高山も、今季20本のHRを放った中谷も、年齢は20代前半で若いのですが守備が物凄く悪いのです。

なので、ココで守備の上手い若い増田を取ることによって、将来のセンター候補を確保するのは理にかなっています。

 

横浜DeNAベイスターズ

ベイスターズも実のところ、外野手は飽和状態です。ライトにはトリプルスリーを狙える梶谷。センターにはラミレス監督お気に入りの桑原。レフトには日本の4番筒香がいます。

他にも期待のホープ細川や、中堅の荒波などもいるので、私的には「外野の増田を取るか?」と感じますが、増田は「横浜高校出身」です。

ベイスターズは地元の横浜高校の人材をたくさん取る傾向があるので、地元枠として増田珠くんを指名する可能性はデカいです。

 

読売ジャイアンツ

ジャイアンツも増田くんを狙っています。ジャイアンツはFAで獲得した陽以外の外野手は2017年のシーズンあまり活躍しなかったので、外野枠が不足している分、増田を取る可能性はあります。

ただ巨人の場合は、今年はリリーフ投手が外国人以外あまり良くなかったので、ドラフト上位で投手を取ると予想されます。そうなると、果たして増田くんは3.4位まで残っているかというと微妙なところではありますが。

 

北海道日本ハムファイターズ

ファイターズは以前に横浜高校の浅間と高浜を同時に指名したことがありました。

4割打者の近藤も横浜高校出身です。ファイターズは横浜高校ブランドを好む球団なので、増田を取りに行く可能性は高いです。

 

千葉ロッテマリーンズ

増田珠くんは小さい頃からロッテのファンらしいです。理由は親がロッテファンで、その影響で増田もロッテが好きになったらしいです。

やはりどこかのチームの贔屓になるには家族の影響は非常に大きいですからね。

しかし長崎出身なので、ご家族がどういう経緯でファンになったかはわかりませんが(笑)

ではロッテの方はどうかというと、こちらも外野には困っています。

というか2017年度の貧打線は散々たるもので、前伊東監督も完全にお手上げ状態でしたから厳密に言えば全ポジション困っているのですが。監督が生気を失ったような表情をしているときもあったくらいです。

となると、ロッテが大好きな増田と、良い野手が欲しいロッテ。これは相思相愛なので上位で指名される可能性は非常に高いのではないでしょうか。

 

まとめ

増田珠くんは、同世代の清宮くん・安田くん・中村くんの陰に隠れていますが、ずば抜けてこそいませんが彼もかなり良い選手です。

トリプルスリーを狙える素質は充分に持っているので、欲しがる球団は多いと感じますね。

むしろ、こういうかなり良い素材だけど現時点では完成度が決して高くない、という選手からレジェンド級の選手が育つことが一番多い気がします。

さすがに1位ではないと思いますが、2位以降であれば上に挙げた球団で指名される可能性は十分にあるのではないか、というのが個人的な見解です。