中日ドラゴンズに所属する助っ人外国人であるアレックス・ゲレーロですが、5月からバッティングが開花し出し、今ではとんでもない打棒を見せるようになりました。
このゲレーロという選手は、一体どんな人物なのでしょうか。
経歴、バッティングの特徴等を取り上げていきたいと思います。
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概要
ゲレーロの略歴
アレックス・ゲレーロ選手は1986年12月20日生まれで今年が31歳のシーズンになります。
キューバ出身で、2012年まではキューバのスターとして活躍していました。
しかしながら、やはり待遇面に不安だったのでしょう。
2013年にメジャーを求めて亡命を決意し、海を渡ります。
そして同年10月にロサンゼルス・ドジャースと4年総額2800万ドル・契約金1000万ドルで契約します。
1ドル100円としたら年俸四年で28億、契約金10億ですから、とんでもない額ですね。
それだけ持っている能力が評価されたわけです。
≪ゲレーロのメジャーでの成績≫
2014年 13打数 1安打 打率.077 ホームラン0
2015年 219打数 51安打 打率.233 ホームラン11
2016年 故障
契約3年目の2016年に戦力外通告をされ、年俸1億5000万で中日ドラゴンズに移籍します。
ですがまだドジャースの契約があと1年残っているので、年俸はドジャースに支払う形になっているようです。
耳が欠けている
ゲレーロ選手の一つの特徴は、欠けている耳です。
その理由は、2014年に同じチームの選手に嚙み千切られたからです。
その相手はミゲル・オリーボという現在38歳のベテラン選手です。
彼のメジャーでの実績はゲレーロとは比べものにならないほどすごいですのですが、近年はマイナー暮らしが続いています。
そのストレスが溜まっている中で、ゲレーロが気に障るようなことを言ったんでしょうね。
とはいえ、耳なんてもう元に戻ることはないのに、とんでもない悪行です。
ゲレーロが何を言ったかにも依りますが、犯罪として裁判にすることは全然可能なのではないでしょうか。
もともと感情の起伏が激しく危険な選手で有名だったようですが、そんな選手によくメジャーの正捕手が長年務まっていたものです。
ですがゲレーロとしては、よく漫画に出てくる顔に傷があってキャラ立ちしている人と同じだと思って、ポジティブに捉えて欲しいですね。
バレンティンもあざがありますが、そういう外見上の特徴がある人は得てして突出した成績を残しますから。
守備微妙
守備はサード・レフトですが、動きが硬く、足が重いです。
メジャーで共にプレーをしたことのある前田健太投手も、ゲレーロの守備の不安定さを訴えていました。
今のところはそれほどとんでもないプレーをしているわけではないのですが、上手い人であれば取れたり、アウトにできたであろう打球はいくつもあるので、やはり守備では正直なところ足を引っ張っている感があります。
もちろん、これは助っ人外国人にありがちなことなので、その分を帳消しにして余りあるほど打ってくれれば良いのですが。
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ゲレーロがホームランを連発できる理由
アレックス・ゲレーロのバッティングには、ホームランが量産できる秘訣があります。
打球の上がり易いスイング
アッパースイングで、球を掬うようにして打ちますから低めの球が得意なのですが、得意ゾーンの球に関しては、芯に当たったときにかなり打球の上がり易いスイングです。
この時点で、ある一定以上のパワーさえあればホームランバッターの資質があることになります。
いつも同じようなスイングができる
これは体格的なものなのか、動きの硬さが逆に功を奏しているのか理由ははっきりわかりませんが、彼のスイングは非常に安定しています。
身体全体を使って打っているわけではないのもあるのではないでしょうか。
身体全体で打つと反動が使えますし球がより飛ぶのですが、その分バッティングにズレが生じ易くなりますからね。
ですから調子が崩れても、大きく崩れはし難いのです。
ゲレーロの得意コース
ゲレーロのバッティングの特徴は、得意コースの球を打ち損じせずにしっかりと叩けることです。
全く打てないコースはあっても、ピッチャーというのは必ずそこに投げるコントロールはありません。
ですから、自分が絶対的に得意な球があって、後は大概ファールで逃げたりすることができればそれで十分なのです。
≪ゲレーロのバッティングの特徴≫
低めの変化球が得意
真ん中から低めの球は一番のホームランボール
高めの直球はあまり強くない
特に内角高めは打てない
開幕当初と現在の違い
ゲレーロの開幕当初の不調時は、速球に対して遅れていました。
甘い球であっても、前には飛ばず必ずファールか空振りになっていたのです。
そのため、速球でカウントを稼がれ、変化球を良いところに投げられたり、内角の速球で空振り三振するケースが非常に目立っていました。
これからもそうならないとは言い切れませんが、ゲレーロの場合はバッティングが非常に安定しているので、恐らくそれほど大きな不調は来ないだろうと思います。
つまり、一度日本の野球で自分が自分のバッティングスタイルでやれるという自信を付けたら、後はそのバッティングがそれほど崩れる心配はないので、大崩れすることなく安定して打ち続けるのではないか、ということです。
今年は40本近く打てるのではないでしょうか。
下手したらそれ以上を感じさせるくらいのホームランを打てる資質を感じる打者です。
打率は2割5分~3割くらいだと思いますが。
それが、私の個人的な予想になります。
≪追記≫
ゲレーロは2017年シーズンを
打率.279
ホームラン35本
で終えることとなりました。
欠場もそこそこあったので、ほぼ私が予想した通りの成績となりましたね。
しかしながら、来年は中日ドラゴンズから移籍することが予想されています。
その移籍先は巨人でしょうか。
まだ定かではありませんが、巨人も今年打線で苦しんでいたので、日本で素晴らしい実績を上げて当たりがほぼ確実な助っ人はぜひ欲しいと考えてはいるでしょう。
その一方で、こちらの選手もかなり狙っているとの噂があります。
王柏融(ワンボーロン)の打撃成績は凄いが守備は?巨人・阪神入りの可能性は
台湾で伝説に残るレベルの猛打を振るっている選手ですね。
恐らく取るならどちらかだと思いますが、それはマイコラスやマシソンの去就にも掛かっていることでしょう。
昔の巨人なら、二人の去就に関わらず両方というのも考えられますが(笑)
ただ個人的には、王柏融選手には巨人でないにしても、ぜひ来年は日本でやって欲しいという気持ちが強いですね。
どのくらいできるのか見てみたいので。