2017年度ドラフト会議において上位指名が予想される一人であるヤマハの鈴木博志投手。
ここではこの鈴木投手について、磐田東高校~ヤマハ時代の実績、球速や球種等の投手としての特徴、ドラフト指名予想についてまとめました。
概要
鈴木博志投手のプロフィール
鈴木博志投手は1996年生まれで、プロ入りは大卒者より1年年下になります。
静岡県出身で身長181cm体重95kgの右投げ投手。
趣味はギターとサイクリング。サイクリングはトレーニングも兼ねているそうです。
鈴木は小学校から軟式野球を始め、中学校から硬式野球を始めました。中学校卒業後は静岡の「磐田東高校」に進学しました。
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磐田東高校時代
磐田東高校では1年夏からベンチ入り。2年時には腰痛などのケガに見舞われましたが、3年春には背番号1を貰い、エースとしての期待を背負わされます。
しかし、3年夏の静岡大会では控えで登板。静岡大会も2回戦で敗れて、1度も甲子園に出場をすることができずに高校時代を終えました。
その後右肘の疲労骨折が判明し、手術。
高校時代からプロから注目されていましたが、ケガを理由に志望届は出さずに「ヤマハ」へと進みます。
ヤマハ時代
ヤマハに入社してからは、ウエイトトレーニングを行い、肉体改造に励みました。
そのおかげで体重も10kgも増え、球速も高校時代は最速143kmだったのですが、社会人1年目では最速149km、2年目では最速154km、3年目では最速157kmまで伸ばすことに成功しました。
ヤマハで鈴木は主にリリーフで活躍をし、どの試合でも炎上をすることなく、きっちりと抑えるピッチングを繰り広げました。
ただ、2016年に行われたNTT西日本戦では、珍しく先発出場しましたが、結果は5.1回被安打4、四死球7とコントロールが定まらずに荒れ、結果的には自責点0でしたが、制球難という課題が明るみに出ました。
鈴木博志の投手としての特徴
球速
鈴木博志は自己最速157kmのストレートが武器です。プロでも157kmを投げられるピッチャーはそこまで多く無いので、速球派ピッチャーが欲しい球団からしたらかなり魅力的ですね。
変化球
変化球はスライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップなどを持っています。どの変化球も速い球というよりは遅い球です。
つまり、大きな球速差で緩急を付けて打者のタイミングを外す投球スタイルということです。
157kmという、速球だけでも勝負できる速さがあるからこそ、緩急を付ければその分より効果が期待できます。
《鈴木博志のピッチング動画》
これを見るとかなりエグい球を連発しているので、このピッチングが安定してできれば、プロでも普通に活躍できると思います。
ただし、コントロールに難があるので、そこがどう出るかはまだ未知数なところはあるでしょう。
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鈴木博志のドラフトは?
それでは鈴木博志を指名しそうな球団はどこか?ご紹介していきます。
広島カープ
広島カープは鈴木博志投手を上位指名候補に挙げています。
カープはソフトバンク並に野手も投手も整っていますが、強いてテコ入れをするとしたら「リリーフ」です。
抑えの中崎投手は安定感抜群なのですが、2017年はリリーフ陣があまりピリっとしませんでした。新のリリーフエース候補として鈴木投手が入団したら、より広島の層は厚くなりそうです。
阪神タイガース
阪神タイガースは早稲田実業の清宮幸太郎くんを外した場合は「社会人投手」を1位指名することを明言しています。
社会人投手では先発の出来るJR東日本の田嶋投手、リリーフや抑えが出来る鈴木投手がドラフト1位候補になります。
タイガースはリリーフ陣は12球団でも屈指ですが、抑えがピリっとしていないです。
抑えはドリス投手が現在行っていますが、防御率が2.71と他のチームの抑えに比べたら結果がそこまで良くないです。ドリス投手は持っている球は素晴らしいのですが、意外と不安定なので、抑えの候補として鈴木博志投手を指名する可能性はあります。
中日ドラゴンズ
ドラゴンズは清宮1位指名を公言していましたが、最近になって、清宮くんをクジで外した場合と入団拒否をされるリスクを懸念し始め、鈴木博志投手を1位指名するのではという噂が出てきました。
ドラゴンズは、近年では投手が崩壊していましたが、先発は小笠原投手、鈴木翔太投手、笠原投手などの若手が徐々に台頭してきて先発はまあまあ整ってきました。
しかしリリーフが駄目です。岡田投手、小川投手、伊藤投手などの期待の投手もパッとしませんし、岩瀬投手、浅尾投手、福谷投手などは、キャリアハイは素晴らしいですが、近年ではボコボコです。
リリーフで計算できるのは祖父江投手と又吉投手、そして抑えの田島投手くらいなので、ここでリリーフや抑えが出来る鈴木博志を指名するのは理にかなっています。
東北楽天ゴールデンイーグルス
楽天の課題もリリーフです。先発は則本投手、岸投手、美馬投手の三本柱や安楽投手や藤平投手のような次期エース候補が揃っているので心配は無いです。抑えも松井投手がいるので問題ない。
ただリリーフはあまりよろしくないです。松井投手が怪我で抜けていたこともありますが、リリーフのせいで負けた試合は2017年何度もありました。
2017年はルーキーの高梨投手・菅原投手・森原投手などをリリーフで起用しましたが、結果を出せたのは高梨のみでした。
楽天のリリーフで期待が出来るのは高梨投手・福山投手・ハーマン投手のみで、それ以外が大きく落ちるので、ここでリリーフの層を厚くするために鈴木博志を指名する可能性はあります。
まとめ
2017年のドラフト会議は投手が不作と言われています。
野手は豊作なのですが、多くの球団は野手よりも投手を欲しているので、概して言えば先発に困っているチームはJR東日本の田嶋投手を、リリーフや抑えに困っているチームは鈴木投手を1位指名してくることが予想されます。
また、鈴木投手はここ3年間で急激に球速を上げてきたことがあるので、これからまだ伸びる可能性は十分に考えられます。また現時点ではコントロールも良くないので、その伸びしろを考えた場合、恐らく2位以内には間違いなく消えるだろうと思います。