大谷翔平選手に対して、

メジャーの見方が明らかに変わってきました。

以前はメジャー移籍したら

ピッチャーメインでやっていくことが

当たり前と見られていたところがあるのですが、

最近ではむしろ

打者として獲得したい

という球団がいくつか出てきたのです。

その大谷翔平選手の打者としての資質とは、

一体どれほどのものなのでしょうか。

 

長打力が凄い

まず、何と言ってもこれです。

大谷選手はとても日本人とは

思えないような長打力を秘めています。

かつて松井秀喜さんが日本人の中では

頭一つ抜けるくらいの長打力を持っていましたが、

普通にそれを上回るくらいのポテンシャルがあります。

 

長打力を生み出す秘訣となる三大要素として言えるのは

体格

筋力・バネ

飛ばすスイング

なのですが、大谷選手は恐るべきことに

三つとも非常に高い水準で兼ね備えています。

 

こちらの記事も参考にどうぞ

大谷翔平のパワーは松井以上?天井弾の推定飛距離と海外の反応は

 

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この長打力というのはかなりの水準に達していないと、

たとえ日本野球で

ホームランを30~40本打ったとしても、

ほぼ間違いなくメジャーでは

ホームランバッターになれません。

何故なら、メジャー球は

日本の球よりも断然飛距離が出難いからです。

ということは、たとえば

日本の球場でギリギリ~10m程度

しか余裕のないホームランは、

全て2ベースヒットか

もしくはフライアウトになってしまう

ということです。

特に、日本でそれほど飛ばす力はないのに

ホームランを量産する選手というのは

フライ系の打球が多いので、

メジャーにいったら全部アウトになってしまって

間違いなく悲惨なことになってしまいます。

 

その点大谷選手の長打力は

明らかに他の選手とは一線を画しています。

2016年度のホームラン平均飛距離も

メヒア選手に次いで第2位。

しかも、強化試合でもわかるように

ボールが変わってもあまり飛距離が変わりません。

つまり、日本でのホームラン性の当たりが

メジャーにいってもホームランになる可能性が高いのです。

 

ちなみにヤクルトの山田哲人選手は

長打力はそれほどないのですが

ライナー性の打球が多いので、

恐らくホームランはかなり減りますが

打率はそこまで落ちないと思います。

 

バッティング技術が凄い

2016年になって、大谷選手の

バッティング技術は飛躍的に向上しました。

非常にわかり易いところとしては、

外角低めの球に対して

バットが止まるようになったことです。

これまでは内角高めに投げて

目を錯乱して外角低めに落としたり

逃げる球を投げるという

攻略法があったのですが、

それが通用しなくなったのです。

日本シリーズのサヨナラヒットも、

内角低めのボール球
(ヒットにするのが超難しい球)

を打ったものであり、

まるでイチローを彷彿とさせるようなバッティングでした。

 

これには解説者でありながら

大谷ファンなのではないかという

前田智徳さんもぶったまげていましたね。

 

脚が速い

脚が速いということは普通に

盗塁であったり、ベースランニングで

貢献できるだけではありません。

内野安打が稼げます。

イチロー選手はメジャーで

内野安打を大量に稼ぎましたが、

これが打率に対して与える影響は非常に大きいです。

 

つまり、バットコントロールもあるし

脚も速いということになれば、

その時点である程度以上の打率を残すことは

かなり期待できるのです。

 

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年齢の若さ

大谷選手はまだ22歳です。

恐らく来年にはメジャーに行きますから、

早い段階でメジャーでやれるのは

かなり強みになるでしょう。

メジャーには当然、

メジャーに適したバッティングがあります。

そしてもちろん、

年齢が若い方が適応できる可能性が高くなります。

逆に長く日本でやればやるほど、

日本野球用のバッティング

が定着してしまいますし、

年齢もどんどん重ねてしまうので

早くメジャーでやるのは非常に重要なことなのです。

 

そもそも

打者の全盛期は30を過ぎた頃にある

ので、本当にまだまだ伸びる余地が

有り余っているのです。

 

精神面の充実

大谷選手は野球に対して驚くほどストイックです。

このストイックさというのは、

それこそまさしく

イチロー選手

に共通するところがあります。

 

これはたまたまでも何でもないと思います。

いや、私生活やコメントを聞いていると

イチロー選手以上なのではないか

とすら思います。

もう

野球のために生きている

というレベルです。

 

そして

常に冷静

であること。

日本シリーズでサヨナラヒットを打とうと、

打球で天井を貫こうと

周りがどんなに騒いでも、

もはや現実なのかどうかすら

疑いたくなるようなことをしていても

「え?別に普通じゃない?」

という感じです。

 

つまり、

本人は

「こんなのはまだ通過点である」

という非常に強い意識を持っている

のです。

これだけ圧倒的過ぎることをすれば

普通は少し気が抜けたり

「すでに日本人の限界越えてるっぽいからこれ以上は難しいかな」

と考えてしまったりするものなのですが、

そういった考えがあるようには全く見えないのです。

 

この辺りもちょっと並々ならぬ

ものを感じざるを得ません。

ootanibatteing

 

大谷選手のメジャーでの打率・ホームラン予想

では、大谷選手はメジャーで一体どのくらいの

打率・ホームランを残すのでしょうか。

もちろんこれは憶測でしか言えないのですが、

上に挙げた理由を考慮し、

さらに専念した場合であれば私は

3割30本

はもちろんのこと、

3割3分以上

40本以上

の可能性も全然あり得るとみています。

これはつまり、

三冠王クラス

にもなり得るということです。

 

いくら評価が高いとは言え、

ここまで高く予想している識者や関係者は

今のところそんなに多くないですが、

それでも

長嶋茂雄さんは

イチロー+松井

と言っていますし、

メジャー関係者では

45本以上

と言っている人もいます。

ですから、決して

非現実的な数字ではない

のです。

 

というより、私個人としては

彼ならこのくらいやるだろう

というかなりの自信があります。

そもそも、大谷選手は

これまでもそういった

「それは無理だよ」

という否定的な思い込みをする人達を

清々しいほど一掃してきましたからね。

まさに、この点も

イチロー選手と共通する部分

です。

周りがどんな否定的なことを言おうとも、

自分を信じ貫き通す意志を持っている。

ですから彼の可能性を決め付けると、

後で自分が惨めになるからやめた方が良いと思います(笑)

 

野手としても逸材過ぎる

ただちなみにですが、大谷選手を打者として

獲得したいと考える球団が出始めた

根本的な理由として挙げられるのは、

実はそのバッティングの能力の高さだけではありません。

彼は言うまでもなく

165キロを投げるミサイルのような肩

があり、

そして上で取り上げたように

リーグでもトップクラスの走力

も備えています。

 

つまり、

脚を使った攻撃もできるし、

外野の守備をやらせれば

とんでもないことになるのではないか

 

と考えられているのです。

ですから、

打者としての資質どころか野手としての資質そのものがずば抜けている

というわけですね。

 

しかもこれまでは投手と兼任していますから、

専任すればもっと向上させることができるのは

言うまでもありません。

時間と気持ちのエネルギーの

両方が割けますからね。

だからこそ、メジャー関係者も

大谷選手の野手としての可能性に期待しているのです。