田嶋大樹選手は2017年ドラフト1位候補の一人。
サウスポー投手で、現在はJR東日本に所属しています。
今回は、この田嶋大樹がどんな投手なのか(これまでや球速、球種等)と、ドラフトで指名されそうな球団についてまとめてみました。
概要
田嶋大樹投手のプロフィール
田嶋大樹(たじまだいき)投手は1996年生まれの21歳。
高校してすぐに社会人になったので、年齢は今回の大卒のドラフト候補よりも1歳年下になります。
出身地は栃木県宇都宮市。身長182cm体重75kgと、少し痩せ型ですが平均的な部類のピッチャー体型ですね。
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これまでの歩み
田嶋大樹投手が野球を始めたのは7歳の頃。7歳というと小学校1,2年生ですから早いですね。
小学校3年生になったら学童野球チームの「宝木ファイターズ」という軟式野球チームに所属し、投手を行っていました。
中学生になると「鹿沼ボーイズ」という硬式野球チームに所属。中学3年生の時には「AA世界野球選手権大会」の代表に選ばれて、銅メダルを獲得。
中学卒業後は栃木の「佐野日本大学高等学校」に進学をしました。
佐野日大高校での成績
佐野日大高校では1年生の秋からベンチに入り、2年生の春には背番号1でエースを任せられる程、急成長をしました。
2年秋の栃木大会では7試合で5失点という抜群の成績を残し、栃木大会優勝。その後の関東大会でベスト4。
3年春のセンバツでは1回戦で無四球完封勝利。2回戦では完投勝利。準々決勝では5失点するも完投勝利。準決勝では1-8で平安高校に負けてしまいましたが、ベスト4まで勝ち上がりました。
しかし3年夏は、栃木大会決勝で名門の作新学院に逆転負けをし、ここで田嶋投手の高校球児としての最後の夏が終わります。
このように甲子園でも充分な実績があることから、プロ志望届を出せば指名はほぼ確実だったのですが、
「自信が無かった。基礎体力が無さすぎる。礼儀もなってないし社会の事も全然知らない。勉強してから行く」
と言って志望届を出さないで、JR東日本に入社します。
JR東日本での成績
JR東日本では1年目から即戦力で結果を出し、初先発の試合では5回無失点デビューをしました。
1年目から「BFAアジア選手権」の代表にも選ばれて、パキスタン戦では5回無失点で世界にも通用するピッチングを行いました。
しかし、2017年度、社会人3年目の成績は正直なところ少し中途半端です。
巨人戦では3回4失点。楽天戦では7回3失点。トヨタ自動では5回3失点。NTT東日本戦では5回5失点という感じで定期的に炎上をしてしまっています。しかし、完投や完封の試合も数試合あるので、調子が良い時と悪い時の差がとても大きい投手という印象になっています。
田嶋大樹投手の特徴(球速・球種等)
田嶋投手の持ち球は最高球速152kmのストレートを持っています。
変化球は縦スライダー・横スライダー・カーブ・シンカー・フォークなどを持っています。
変化球の中では特にスライダーの精度が良く、ストレートとスライダーを使い分ける事によって緩急が生まれ、多くの三振を取ることが出来ています。
この彼の投球術がプロでどこまで通用するのか、そしてどれだけ調子の波を安定させることができるのか、それが田嶋投手の命運を分けるのではないかと思います。
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田嶋投手をドラフトで指名しそうな球団は?
田嶋大樹投手はドラフト上位候補です。実績のある左腕で最速152kmという面から、投手に困っているチームはどこも欲しいでしょう。それでは、田嶋投手をマークしている球団情報をご紹介します。
広島カープ
カープは決して投手不足ではないのですが、意外と左腕が少ないです。先発ローテで左腕なのはジョンソン投手しかいないです。なので、右と左のバランスを取るために、左腕ナンバーワンの田嶋投手を選ぶ可能性は大きいと思います。
阪神タイガース
タイガースは投手力の高いチームですが、リリーフは非常に強力なのに対して先発が少し脆い部分がありました。
そして、最近のドラフトでは高山選手・大山選手と連続で野手をドラフト1位で指名しています。
清宮幸太郎くんを恐らく1位指名するとは思うのですが、ここ最近のタイガースはドラフトで驚くような指名をしてきているので、もしかしたら今年もサプライズがあるかもしれないです。
横浜DeNAベイスターズ
ベイスターズも田嶋選手を高評価しているそうですが、個人的には取らないと感じています。なぜならベイスターズは「左腕が飽和状態」だからです。
ここ最近のドラフトでも、石田選手・今永選手・濱口選手など左腕ばかりを取って来て成功しています。
しかし、左腕が多すぎるのも問題です。左投手と右投手のバランスは大事です。なので、ココでまた左腕を取るのかは、かなり疑問です。
読売ジャイアンツ
ジャイアンツも最終的に2017年のチーム防御率は2位ではありますが、投手は課題になります。先発もマイコラス投手が退団する可能性が高く、彼が抜けると菅野投手と田口投手の二人のみになります。畠投手は今年初めて出て来たので、来年は未知数なところがありますからね。
ですから、ジャイアンツは明らかに先発を欲しているはずなので、田嶋投手を狙っている可能性は高いと思われます。
中日ドラゴンズ
ドラゴンズも田嶋投手は是非とも欲しいでしょうね。
先発の方もバルデス投手は退団ですし吉見投手が計算できなくなりましたし、小熊投手や若松投手も頼りないです。野手の方はどちらかというと助っ人でカバーするでしょうから、ドラフト上位は投手寄りになるのではないでしょうか。
ちなみに、中日にはすでに同じ読みの田島投手がいるので、仮に入団したらダブル田島で売れるかも知れませんね。
西武ライオンズ
西武は、野手は12球団でも屈指と言っても良い強さです。なので、1位で清宮・岩見に行く可能性は恐らく小さいでしょう。ただ中村剛也選手が衰えてきている事から、サードの守れる安田くんはもしかしたら1位指名があるかもしれないですが。
ただ明らかに西武の補強ポイントは投手なので、そうなれば田嶋投手に行く可能性は十分にあります。
また、西武は近いうちに、菊池投手・牧田投手などがFAで出ていくという噂があります。
菊池投手は西武の左の絶対的エースですから、彼の穴を埋められる左の素材を欲しているところはあるのではないでしょうか。
オリックス・バファローズ
オリックス・バッファローズも打線は強力なので、課題は投手です。
オリックスは社会人投手が昔から好きなので、今年も社会人投手を優先して取ることは考えられます。
あと、2016年のドラフトでオリックスは1位で山岡投手を指名しました。
田嶋投手は社会人時代に代表で一緒になった山岡投手から、多くの事を学んだそうです。
インタビューでも「日本代表に選ばれてまた山岡さんとプレーしたい」と言っているので、田嶋選手もオリックスを希望しているかも知れません。
そういった背景があると、やはり優先して指名する可能性は高くなってきますね。
千葉ロッテマリーンズ
ロッテはエース涌井投手がFAをすると思われるので、先発の出来る即戦力を欲しがっています。今回のドラフトでは高校生・大学生で即戦力になれそうな投手はそこまで多くないので、それならば即戦力として見込める田嶋投手を選ぶ可能性は高いです。
現在ロッテはチーム状況が良くなく、投手も野手も穴だらけなので正直どのタイプの選手を狙いにくるか読みにくいところはありますが、その意味で即戦力を優先してくるというのは予想が付きます。
まとめ
2017年は野手が豊作で投手が不作です。そんな中で、投手に困っている球団などは、敢えて数少ない即戦力が期待できる田嶋投手に、一本釣り狙いで一位指名することは考えられます。しかし、田嶋投手は2017年の成績が微妙なのと、ケガの噂などもあるので、もしかしたら意外と上位で指名されない可能性もありますが。
しかし何が起こるのが分からないのがドラフトの面白い所なので、ドラフト当日で金本監督が意表を突く一位指名をすることに期待したいですね。