「ハリー・ポッター」シリーズの中に登場する一番の狂人と言える、ベラトリックス・レストレンジを怪演していた、ヘレナ・ボナム=カーター。
ヘレナ・ボナム=カーターと言えば、ティム・バートン監督の作品によく出演していることでも知られていますね。特殊メイクをほどこした、変人、奇人、狂人などの役をいつも熱演しています。
そんな「変な」イメージが定着しつつあるヘレナですが、デビュー当初は清楚な役どころが多く、イングリッシュローズなどと呼ばれていたこともあるのです。
今回は、変人役でフィーバーする以前にも触れつつ、ヘレナ・ボナム=カーターについて紹介していきます。
概要
ヘレナ・ボナム=カーターってどんな人?
プロフィール
ヘレナ・ボナム=カーターは、イギリス首相を務めたハーバート・ヘンリー・アスキスを曾祖父に持つ、とんでもない血筋です。
ただDAIGOと同じような立場と考えると、少し軽く感じられるところはありますが(笑)
大叔父に映画監督のアンソニー・アスキスがいたことから、俳優を目指すようになったそうです。
出身高校は、セレブご用達として有名なウェストミンスター・スクール。
ウェストミンスター・スクールを卒業後は、ケンブリッジ大学への進学が決まっていたのですが、俳優になりたいとのことで大学へは進学しませんでした。※ケンブリッジ大学といえば、言わずと知れた世界でもトップクラスの難易度を誇る学校であり、東大よりもずっと基準偏差値も高いです。
因みに、ヘレナの従兄弟、クリスピン・ボナム=カーターも俳優で、コリン・ファースが主演したBBC制作の「高慢と偏見」(1995年)で、ビングリー氏を好演しています。
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世間のイメージがベラトリックス?
ヘレナ・ボナム=カーターのイメージというと、今ではベラトリックス・レストレンジのイメージが定着してしまっているようです。
「子供たちが町で私を見かけるとね、キャーって叫んで逃げ出すのよ!失礼な話でしょ!みんな私をレストレンジだと思い込んでいるのよ。まぁ、子供が寄り付かないのは良いことだけどもね。」
と笑いながらインタビューに答えていたこともありました。
それでも、先にも述べたように、映画デビュー当初は清楚なお嬢様役が多く、コスチュームプイを中心に出演していました。そこから、「コルセット・クィーン」、「イングリッシュローズ」などと呼ばれていたのです。
しかしながら、当の本人は実生活でも良家のお嬢様。出演する映画でも良家のお嬢様を演じるのには飽き飽きだったようで、「イングリッシュローズ」といったイメージを嫌いました。確かに、映画に出ても実生活と同じような役回りでは退屈してしまうかも知れないですよね。ヘレナのように俳優に対しての思い入れが尋常じゃなく強い人であれば、特にそうでしょう。
時同じくして出会ったのが、ティム・バートン監督。ティム・バートン監督映画では、特殊メイクに加え、今までとは全く違う役どころを与えられ、ヘレナは大満足だったそうです。そうしたこともあって、「良家のお嬢様」以外の役どころを演じることが多くなりました。
しかし、イングリッシュローズのような可憐なイメージと、ベラトリックス・レストレンジに見るような狂人のイメージが共存している人物というのも凄いですね。。。
ほんと根っからのセレブって感じです。
これだと演じるではなく自分を出すだけになってしまいますから、もはや演技ではないと思います(笑)
ヘレナ・ボナム=カーターとベアトリックス・レストレンジの性格は大体同じ?
思ったことはストレートに発言し、自分の意思をしっかりと通す強い女性として知られているヘレナ。ハリーポッターで演じていたベアトリックス・レストレンジとは性格がかなり近いと言われています。
ヘレナ自身も、
「レストレンジは変人だけど、意志の強さというかタフさは私と似ているわ。」
と、某インタビューで語っていたほど。
それ以外にも性格上の類似点は多いとのことですが、それは上のエピソードでも十分に伝わってきますよね。
東大より遥かにレベルが高いケンブリッジ大学に進学できるほどの実力を身に付けたこともそうですが、そこを蹴ってまで俳優に専念しようと考えたこと。
明らかに並々ならぬ意志を持っていて、しかも変人・奇人なところも垣間見られます。
ところで、ヘレナは「ハリー・ポッター」シリーズ撮影終了後に、役で使用した杖を持ち帰ったそうですが、この杖は、自身の子供を叱る時や子供の友人たちを叱る時に大いに役立っているそうです。
・・・・決して妥協を許さない厳しい母親像が目に浮かびますねw
私生活とスキャンダル
ヘレナにまつわるスキャンダルで有名なのは、やはり、
「ケネス・ブラナーとエマ・トンプソンの結婚を壊した女」というものでしょう。
1994年にケネス・ブラナー監督作「フランケンシュタイン」に出演したヘレナ、そこでケネスと恋に落ちます。
それが、ケネスとエマの結婚生活を破綻させる元凶になったわけなんですね。
恐らく、それ以前からケネスとエマの仲にも問題があったとは思われるのですが、当時、ケネスとエマは大変仲の良い夫婦として知られていただけに、ヘレナを悪者扱いする人は多かったようです。
しかしヘレナ本人は、持ち前の強さゆえか、知らん顔。
ケネスを略奪後は、しばらく同棲していました。(結婚には至らず。)
しかし、その後ティム・バートン監督と出会い、意気投合。
あっという間にティムと同棲を始めます。
二人の子供を授かりましたが、2014年に破局しています。
今はフリーとのことです。
こういうところにも、
自分の意思をしっかりと通す強さ
というのが感じ取られますね。まあ身勝手とも言えますが・・・w
欲望に忠実で、そのためにやや手段を選ばないところも、ベアトリックスと近いですね(笑)
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ヘレナ・ボナム=カーターの主な出演作(映画)
・「レディー・ジェーン/愛と運命の二人」(1985年)
・「眺めの良い部屋」(1986年)
・「ハムレット」(1990年)
・「ハワーズエンド」(1992年)
・「フランケンシュタイン」(1994年)
・「十二夜」(1996年)
・「鳩の翼」(1997年)
・「ファイトクラブ」(1999年)
・「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年)
・「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002年)
・「ビッグフィッシュ」(2003年)
・「レモニー・スニケットの世にも不幸な物語」(2004年)
・「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」(2004年)
・「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005年)
・「チャーリーとチョコレート工場」(2005年)
・「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007年)
・「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(2007年)
・「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009年)
・「ターミネーター4」(2009年)
・「ハリー・ポッターと死の秘宝PART 1」(2010年)
・「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)
・「英国王のスピーチ」(2010年)
・「ハリー・ポッターと死の秘宝PART 2」(2011年)
・「ダーク・シャドウ」(2012年)
・「レ・ミゼラブル」(2012年)
・「ローン・レンジャー」(2013年)
・「シンデレラ」(2015年)
・「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」(2016年)
・「オーシャンズ8」(2018年)
ヘレナは、映画と舞台を中心に活躍しているため、ドラマへの出演はほとんどありません。
「ハリー・ポッター」シリーズの撮影とかぶって、何作もの話題作に出演していたというのは、さすがに大女優です。
非常にエネルギッシュで、大変なプロ意識を感じられますね。
ここに、ずらりと主だった出演作を並べてみましたが、やはりティム・バートン監督の作品が目立ちます。また、ティム・バートン監督お気に入りのジョニー・デップとの共演作も多いです。
(もっとも、二人ともティム・バートン監督の作品には基本的にいつも出演しているので、共演作が多いのも当然なのですが。)
最後に
「ハリー・ポッター」シリーズ、そしてティム・バートン監督作以外にも様々な映画に出演しているヘレナ。
2018年には、女版「オーシャンズ11」がクランクインの予定もあるそうで、ここではアクションも見せてくれることが期待されます。
我が儘で自分の望むものは全て手に入れようとするところもありますが、そのための徹底的な努力を惜しまない、まさにプロ中のプロと言える人物。
それがハリーポッターのベラトリックス・レストレンジ、ヘレナ・ボナム=カーターなのです。