クレイトン・カーショウ(カーショーとも)選手

と言えば現在メジャーリーグにおいて

文句なしのナンバー1ピッチャーです。

恐らくそれほどプロ野球に詳しくない人ですら

名前は聞いたことがあるであろう

非常に稀有なメジャーリーガーだと思います。

 

ところが、そんな投手の神的な存在が、

何と広島カープ入りを希望しているとの噂があるのです。

というわけで、ここでは

カーショウの成績と投球がどのように神なのか

と合わせて、その真相に迫ってみたいと思います。

 

カーショウの輝かし過ぎる実績

クレイトン・カーショウ選手は

1988年3月19日生まれの28歳で、

2006年に高校から直でプロ入りをしたので

現役生活はすでに10年になります。

kershawpitcher

 

プロ入り後は

ドラフト1巡目(全体7位)で指名された

評判通りの実力と素質を見せ、

二年目の2008年には

初勝利&5勝

三年目の2009年には

防御率2.79

を叩き出し、21歳にして早くもエースに躍り出しました。

 

しかしながら、驚くべきことに

これはまだカーショウという投手が持つ

ポテンシャルのほんの一部を

垣間見たに過ぎなかったのです。

 

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カーショウは

四年目の2010年

防御率2.28&20勝

五年目の2011年

防御率2.53&14勝

六年目の2012年

防御率1.83&16勝

このレベルの成績を、

毎年のように2016年まで続けてきました。

 

これを単年や数年ならともかく、

5年以上も続けるのはもはや普通ではありません。

その結果、通算防御率は2.37

ダルビッシュ選手の日本時代の

通算防御率が1.99(これも大概ですが)

ですから、メジャーが日本より

打高投低であることを考慮すると、

相手に与える印象は

そのダルビッシュ選手が

日本で無双してたときと同じくらい

と考えて良いと思います。

そう考えると、本当に脅威としか言いようがないですね。

 

実際、ダルビッシュが

日本で史上最強の投手

として名前が挙がるほどになっていましたが、

カーショウも

メジャー史上最強

であるという評価をする

関係者やOB、ファンも少なくありません。

カーショウとは、それほどまでの投手なのです。

kershaworraae

 

カーショウの投球

カーショウの投手としての特徴ですが、

実は意外と言っては何ですが

スピードはそれほど大したことはありません。

それでも平均球速150キロ近く

最速158キロではありますが

これはメジャー投手としてみれば

上の下でしかありません。

メジャーと日本プロ野球の平均球速の差

2015年データで

141.8km/h (日本)

148.7km/h (MLB)

で大体7キロ

くらいありますから、

日本の投手で言えば

最速150ちょいくらいのイメージをされたら良いと思います。

今時150キロなんて

「まあまあ速いね」

程度のインパクトしかありませんから、

カーショウもスピードで言えば

メジャーではそのくらいの印象なのです。

では何が凄いかと言えば、

ノビ&キレ・変化球・コントロール

です。

 

ノビ&キレ・変化球の凄さ

カーショウのストレートは

綺麗なバックスピンが掛かっているために

非常にノビがあります。

さらにカーブもスライダーの質も半端ではありません。

特にカーブに関しては

ウイニングショット(勝負球)として

まさにカーショウを代表する球種となっていますね。

 

こちらの動画を見るだけで、

多くの人はなぜカーショウがそれほど

圧倒的な成績を残し続けられるのか

普通に納得できてしまうと思います。

 

ノビがあってバットが下を通ってしまう非常に質の高いストレート

それと見分けの付かない微妙に動くスライダー

ブレーキも変化量もキレも凄過ぎる伝家の宝刀カーブ

 

まさに次元の違いを感じさせられますね。

さらにカーブ特集

 

それに加えて、左腕であることも大きいでしょう。

左腕は基本的に右腕より打ち辛いので、

同じスピードの投手では

多くの場合において

左腕の方が成績が上になりますからね。

 

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まるで精密機械のようなコントロール

しかも、カーショウは球が圧倒的に凄いだけではありません。

コントロールも異次元なのです。

 

2016年は149回を投げて四球はわずかに11個。

一試合当たりの四球(与四球率)は0.66

となっています。

この数字は脅威も良いところで、

メジャー・日本どちらの史上でも

トップクラスの低四球率になります。

あれだけの凄まじい球を投げながら、

コントロールも異次元に良ければ

付け入る隙がまるでないのも当然と言えますよね。

 

さらに奥さんもこの通りで、

まさに非の打ち所のない完璧な投手なのです(笑)

kershawwifegood

 

☆彡

ちなみに大谷選手の

2016年の与四球率は2.90で、

同年カーショウの4倍以上になります(笑)

しかし防御率は同じくらいなので

それだけ球の力で打者をねじ伏せている、

ということになるのですが。

まあ当然メジャーへ行ったら

そんな簡単には行かないでしょうから、

キレとコントロール共にもっと

レベルアップしていってもらいたいところですね。

カーショウも今の大谷選手と同じくらいの頃は

今ほどコントロールは良くありませんでしたし、

練習の虫である彼なら期待できるのではないでしょうか。

 

黒田や前田と仲良しで広島希望?

そんなもうすでにレジェンド

でしかないカーショウ選手ですが、

実は広島カープと凄く縁があります。

その理由はカープ出身のメジャーリーガー、

黒田博樹選手と前田健太選手と

同じチーム(ドジャース)でプレーしているからです。

それも、ただチームメイトではありません。

 

黒田選手の入団はカーショウが

メジャーの試合で先発を

任され始めた時期だったため、

カーショウからしてみたら

日本で素晴らしい成績を収め、

経験も豊富な黒田選手の存在は

ものすごく大きな力になったそうです。

そして同時に、非常に厚い信頼関係を築きました。

 

カーショウが2011年に

サイヤング賞を取った際には

ドジャースのGMが

「このサイ・ヤング賞には、黒田から学んだものが詰まっている」

と述べるほど、周りから見ても

カーショウと黒田選手の関係は特別であり、

本人も後に

「黒田のことを尊敬をしているし、多くのことも学んだ」

と語っています。

 

前田健太との関係も十分特別

さらにその後、同僚となった

二人目の日本人投手である前田選手が

その黒田選手の元チームメートだったのです。

カーショウからしたらその時点で

他の同僚とは違う意識になるでしょうが、

しかも二人は年齢的に非常に近く、

学年こそ一つ違いですが

生まれた日にちで言えば一ヶ月も違いません。

カーショウ:1988年3月19日

マエケン:1988年4月11日

これだけの接点があれば

自然と仲良くはなるでしょう。

カープに対しての意識

しかしこれだけの偶然があると

広島カープというチームに対して

何らかの縁を感じ、特別な感情を持っても

不思議ではないだろうと思いますね。

 

メジャー引退後に広島入りか

実際、カーショウは将来的に

広島カープに入団したいと思っているようです。

それは黒田選手が引退した際に

残したコメントで明かされました。

~前略~

40歳になった今でもあれだけの投球ができるのは、それだけ体のケアをしっかりしてきた証拠。僕はヒロのプロフェッショナルな姿勢を知っているので驚かないけど、普通に考えれば感嘆すべきことなのだろう。僕らは本当にいい友人同士。僕がメジャーで投手として引退した後は、ヒロが愛するカープのユニホームを着て、一塁手としてプレーしたいと思っている。

引用:スポニチ記事より

広島ファンとしては晩年でも良いから

現役で投手として来てほしいと思ったでしょうが、

残念ながらそのつもりはないようです(笑)

まあさすがに一塁手としては厳しいでしょうから、

何とか気が変わってくれると良いな、と思いますが・・・・。

 

いずれにせよ将来的に

実際に広島と関わる可能性は低いと思いますが、

実現するとしても引退後とかになるのではないでしょうか。