安全保障関連法案（安保法案）の内容に賛成か反対か。
現在はもうすでに法案が
成立してしまっているので
その騒ぎもなくなりましたが、
一時期かなりメディアに取り上げられていました。
なぜなら、この法案は他の法案とは違い、
私たちの平和な生活を直接的に
脅かされる可能性を秘めているからです。
安保法案の大まかな論点
安全保障関連法案ですから
一つではなくいくつかの法案があります。
これまでにあった自衛隊法改正案等の改正と
新たに作られる国際平和支援法案を加え、
それを一まとめにしたのが安保法案です。
それぞれの法案の内容について、
あるいは全体として
論点となっている部分は無数にありますが
ここでは大まかな論点を取り上げようと思います。
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同盟国の敵対国から敵からターゲットにされ易くなる
安保法案によって
自衛隊の活動範囲が拡大します。
これは集団的自衛権の改正のためです。
集団的自衛権とは
集団的自衛権の範囲が拡大し、
日本が他国の戦闘により深く関わるようになれば、
日本人の自衛隊員に犠牲者が出るようになるかも知れません。
また、敵対する国から日本もターゲットにされるかも知れません。
日本が戦後貫いてきたスタンスが崩れる
戦後からこれまで日本は
戦闘に参加しないことによって
自国の平和を保ってきた。
つまり、法律と憲法によって
徹底的に戦争を敬遠してきたからこそ、
戦争やテロとは無縁の状態を維持できたという考え方です。
逆に言えば、一度
法律や憲法の解釈を変えてしまうと
そのまま歯止めが効かなくなり、
ずるずると行ってしまうのではないかということです。
これもわからなくはない考え方ですね。
実際、人間というのは慣れの動物なので、
気付いたらそれが日本の戦争に対する姿勢の
新しい基準になっている可能性があります。
そうなれば、再度改正、
改正となって気付いたら
戦後から続いていた日本の平和的なスタンスは
見る影もなくなっていた、となりはしないのか。
ということを心配しているのですね。
徴兵制が可能になる
現在のところ、徴兵制は法的に不可能なので
政府が実施したいと思っても法律を変えないことには実施できません。
しかしながら、安保法案の制定によって
徴兵制が可能になってしまう。
それは全く望まないところであるために、
安保法案に反対している人もいます。
まあそのうちの多くは自分が徴兵されたくない、
あるいは自分の子どもがされたくない
といった具合にかなり自分にとっての都合なのですが。
しかし、徴兵制を導入すれば
国民の心がより戦闘モードになり、
国としてもより戦争に前向きなスタンス
になることが考えられるのではないか。
こういう見方もあるのですが、
あながち的外れでもないとは思います。
ただそもそもの話として、徴兵制は
現状の憲法では認められる制度ではないので
導入されることはほぼないと言えそうです。
つまり導入には憲法改正が必要になるのですが、
それは非常に難しいことなのです。
参考関連：日本が徴兵制を復活したらどんなメリットが…根性や気合を養える？
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反対意見はお花畑左翼？
これらの反対意見に対して、
「お花畑左翼」として一掃する人達がいますが、
結局、どれも日本がより危険な国になる可能性を示唆しています。
実際に戦争やテロの起こる可能性が高まったり、
国の安全が脅かされるようなことになるのであれば
それは基本的に間違いでしょう。
反対派の意見はその一つの視点として
十分に考えられるところだと思います。
ただし、個人的な視点からだけであったり、
目先の危険が高まりそうだから、
何も変えなければ今の平和がずっと続くだろう
という理由で反対しているのはそれはお花畑思想になります。
結局、反対意見がダメなのではなく
反対する理由がダメなのです。
そういう中途半端な知識しかなかったり
希望的観測でしか考えられない人の多くが
声を挙げれば、中途半端な政策が通ってしまう
可能性が高くなります。
ですからより多くの人がしっかりと
知識を付けて、しっかり現実を直視して
客観的に考え、自分の意見を持つようにして
初めて価値になるのだろうと思います。
《こちらは賛成意見になります》
