現在、日本では徴兵制度は
廃止されていますが、
復活の声を求める声も
たまに聞こえてきます(小さいですが)。

もし日本が徴兵制を復活させた場合、
どのようなメリットがあるのでしょうか。

 

徴兵制度復活のメリット

まず徴兵制度の代表的なメリットとして挙げられるのは、

大多数の国民に戦闘のイロハを
教えることによる国の兵力の強化です。

国の兵力が強化されるということは、
国の戦闘力が上がることを意味します。

(ここで国の兵力を強化したいなら
海外から傭兵を雇えば良いじゃないか、
という考えもありますが傭兵は全く当てになりません)

 

ただそもそも、現代日本において

国の戦闘力は必要ないのではないか

と思う人も多いと思います。

そうとは言い切れません。

中国や北朝鮮、ロシア等
日本から近くにもなかなか危なそうな国々があります。

もちろん日本はアメリカとの
条約によって守られていますから
これは大きな安心要素ではありますが、
それでも彼らはかなり思考回路が理解できない
ところもありますし、万が一のことがあります。

万が一攻め込まれたらどうなるでしょう。

そのとき、本当にアメリカは助けてくれるのでしょうか。

この辺りは安保法案と
関わってくるので、
こちらをご参照ください。

参考関連:安全保障関連法案が成立。反対意見はお花畑左翼かどうか

 

実際は、助けてくれるとは限りません。

ですから、自分たちがいつでも
戦える状態にしておくのは
悪いことではないのです。

そもそも、

いざとなったらアメリカが助けてくれるから

というのは、裏を返せば
アメリカに依存していることになります。

これはつまり弱みを握られた状態
になっているわけですから、
外交の際に不利な材料となってしまいますよね。

自分たちが戦える状態になっていれば、
もう少し強気に出ることはできるのです。

もちろん、アメリカだけではなく
他の国にも無言の圧として利用できるとは思います。

つまり、国の戦闘力が上がることは
交渉もよりし易くなるのです。

 

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徴兵制復活のデメリット

ただ、問題があります。

徴兵制によって確かに国の兵力は
強化されるかも知れませんが、
その分経済の発展が阻害される可能性があります。

何故なら、たとえば2年間の徴兵を科す場合、
2年分の勉強・あるいは労働の機会を失うことになるからです。

勉強も労働も、生産活動に
直接的に繋がる行為なので
これらの機会を失うことは経済的損失である
と言っても過言ではありません。

経済の発展は軍事力の強化にも繋げられますし、
一概に徴兵制にしたから国の戦闘力が上がるとも
言い切れないのです。

経済が発展すればその分
高い税金を割り当てて
志願兵を集めることもできますしね。

 

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根性や気合を養える?

実は徴兵制による全く別の視点からの
メリットを期待する声もあります。

それは徴兵制で兵役を経験することで、
気合や根性を養えるのではないかというものです。

ここは個人的な意見も入ってくるのですが、
確かに一理あると思います。

日本では社会保障制度も充実していますし、
誰でも最低限の暮らしが保障されています。

その上全く戦争とは無縁の国となっているため、
心がヘタれてしまっているところがあるのではないかと思うのです。

いわゆる平和ボケとでも言いましょうか。

事実、お隣の国である韓国や中国と比べても
そういった要素を感じることがあります。

たとえば、韓国人のスポーツ選手は
野球にしてもゴルフにしても
ここぞと言うときに強い人が多いです。

日本人だとプレッシャーで潰されるような場面でも、
彼らの多くは逆に力に変えてしまっているように思います。

中国人は商魂たいへん逞しいですし、
行動力も凄いです。

彼らは人としてはやや問題があると思うのですが、
気合や根性という点では逆に
敬意に値するのではないかと感じます。

その根底には恐らく強い野心があり、
ファイティングスピリットがあるのです。

この辺りのメンタルを養うためには、
徴兵制も悪くはないのではないか
という意見があるのですが、
この視点は個人的にはありだということを思います。

最近は根性論が全面的に
否定される傾向にありますが、
その気持ちもわかりますが、だからと言って
決して気合や根性が全く必要ない
ということはないですからね。

今の日本には逆に少し足りていないように思うのです。

 

ちなみに日本には体育会系という
気合と根性を養う文化が一応あるのですが、
これはあまり正しく機能していない気がしますね。

全てとは言いませんが。