いよいよ本格的に導入が始まった
マイナンバー制度。

しかしながら多くの問題と懸念を孕んでいて、
かつややこしいという理由から
早くも廃止を求める声を上げている人もいます。

ただ一方で、問題だけで無意味な制度が
わざわざ導入されるはずがありません。

ここではマイナンバーの恩恵(メリット)と
問題点(デメリット)を中心に、要点をまとめていきます。

 

マイナンバー制度の良い面(メリット)

マイナンバー制度とは、
個人個人に特定の番号を発行し、
極力その番号のみで個人を管理しようという制度です。

個人に特定の番号を制定することによって、
個人的にも社会的にも様々な恩恵があります。

シンプル化によって必要書類が減り、
かつわかり易くなることで作成や提出も楽になります。

そうなればミスも減りますし、仕事量も減るでしょう。

情報の管理もし易くなりますね。

そうなると、仕事の負担が減り、
あまり人がいらなくなる可能性があります。

その結果として公務員の数を減らせる
ということになれば、その分掛かる税金も減らせますね。

また、納税状況がより把握し易くなることで
違法な脱税者を発見し易くなります。

そうなればグレーゾーンの納税者も
摘発されるのを恐れて慎重になりますから、
結果的に全体の納税額が増えることになると思われます。

 

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マイナンバー制度の問題点(デメリット)

しかしながら、一方で問題点(デメリット)もあります。

細かいところを挙げていけば色々あるのですが
その中で断トツの問題点、懸念要素があります。

それは情報漏えいからの犯罪の危険性です。

一つのナンバーで全てを
管理しようとするということは、
つまりそのナンバーさえあれば色々できてしまう
可能性がある、ということです。

様々な個人情報、
住所や電話番号はもちろん、
家族構成や経歴等もバレてしまいます。

本人に成り済ますこともできるでしょう。

最悪、クレジットカードや
銀行口座の情報にまで至ってしまうかも知れません。

これは死活問題ですよね。

実はマイナンバー制度は海外では
大半の国々がすでに導入しているのですが、
マイナンバーを利用した犯罪は実際に一定数起こっています。

ですから、非常に怖い制度
であるのには違いありません。

早くも廃止の声が上がっているのも
無理もないと言えるでしょう。

参考関連:消費税の軽減税率のメリット・デメリット、賛成・反対の理由とは

 

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それでもいつかは導入すべき制度ではないか

様々な問題がありますが、
マイナンバー制度というのは、
新時代の制度とも言えます。

上手く機能すれば、生活がかなり楽になるし
より暮らし易くなるのだろうと思います。

時代背景的なところもあるでしょう。

IT化が進み、どんどん複雑化していく
この現代社会において
マイナンバーのように整理され、
効率化された制度を導入しなければ
逆に抜け道が増えて犯罪が増える可能性もあります。

また、経済成長という意味でも
国際社会から取り残されてしまう可能性があります。

ですから、単純に
問題が起こる可能性があるから
導入しないという保守的な考え方では
いけないのではないかと思うのです。

 

ただし、大きな危険があるのも事実です。

であれば、大きな危険が表面化し、
問題が起こる可能性を極力抑えるためには
どうしたら良いのかを徹底的に考えた上で、
制度の導入を進めていくことは当然の条件です。

そして同時に、システムを
どんどん洗練していかなければなりません。

ですから政府には、それだけの責任感と強い意志、
覚悟を持って取り組んでもらわないと困りますね。