「ハリー・ポッター」シリーズのミネルヴァ・マクゴガナル先生役でお馴染みのマギー・スミス

英国を代表する大女優の一人ですね。

ところで、マギー・スミスが出演している映画作品にはどんなものがあるかご存知ですか?

「ハリー・ポッター」シリーズ出演以前の作品、以後の作品、一挙にご紹介してきます!

 

マギー・スミスってどんな人?

マギー・スミスのプロフィール

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マギー・スミスは、1934年にイングランドのエセックス州に生まれました。

オックスフォード大学の演劇科で演技を学んだ後、1956年に“Child in the House”で映画デビューを飾ります。

1969年には、「ミス・ブロディの青春」でアカデミー主演女優賞を獲得、1978年には、「カリフォルニア・スイート」でアカデミー助演女優賞を獲得するなど、目覚ましい活躍を見せました。

ちなみに若い頃はこんな感じです。

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もうビジュアルの時点でブレークして然るべきですよね(笑)

 

その功績が讃えられ、1990年に大英帝国勲章第2位(DBE)を叙勲されました。

80代に入ってからも、意欲的に活動を展開しています。

私生活の方では、子供が2人おり(クリス・ラーキンとトビー・スティーブンス)、2人とも俳優として活躍しています。

特に次男のトビー・スティーブンスは目立っていて、代表作の「007 ダイ・アナザー・デイ」(2002年)ではボンドの敵役グスタフ・グレーヴスを演じています。

 

マギー・スミスとアカデミー賞

マギー・スミスはアカデミー主演女優賞とアカデミー助演女優賞を受賞していますが、これまでに受賞作品を含めて6度アカデミー女優賞にノミネートされた輝かしい経験を持っています。

・「オセロ」(1965年)・・・アカデミー助演女優賞にノミネート

「ミス・ブロディの青春」(1969年)・・・アカデミー賞主演女優賞獲得

・「Travels with My Aunt」(1972年)・・・アカデミー賞主演女優賞ノミネート

「カリフォルニア・スイート」(1978年)・・・アカデミー賞助演女優賞獲得

・「眺めのいい部屋」(1985年)・・・アカデミー賞助演女優賞ノミネート

・「ゴスフォードパーク」(2001年)・・・アカデミー賞助演女優賞ノミネート

因みに、英国アカデミー賞には13回ノミネートされ、うち5作品で女優賞を獲得しています。

その他にもテレビドラマ部門でも輝かしい功績を残すなど、実力派俳優の確固たる地位を築き上げています。

まさにDameの名に相応しい活躍ぶりですね!

 

マギー・スミスと闘病生活

華々しい賞の数々を受賞した陰には、闘病生活という辛く苦しい日々がありました。

 

マギーは、2007年に乳がんが見つかり、そこから闘病生活に入りました。

2007年というと、丁度「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の製作をしていた時期ですね。

一番辛かったのは、闘病生活の真っただ中であった、2007年から2010年までだとマギー本人が語っています。

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2009年に「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の撮影が行われた際には、

「当時はちょうど治療中で頭髪がなかったから、簡単にかつらが付けられたのよ!」

なんてユーモアたっぷりに、キュートにインタビューに答えていたこともありました。

一時は、一人で立てないほどの状態だったそうですが、無事に完治し、今では元気に女優業を楽しんでいます。

 

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マギー・スミスの主な出演作

映画

・「予期せぬ出来事」(1963年)

・「オセロ」(1965年)

・「ミス・ブロディの青春」(1969年)

・「カリフォルニア・スイート」(1978年)

・「タイタンの戦い」(1981年)

・「眺めのいい部屋」(1985年)

・「フック」(1991年)

・「天使にラブソングを・・・」(1992年)

・「天使にラブソングを2」(1993年)

・「秘密の花園」(1993年)

・「ムッソリーニとお茶を」(1998年)

・「ゴスフォードパーク」(2001年)

・「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年)

・「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002年)

・「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」(2004年)

・「ラヴェンダーの咲く庭で」(2004年)

・「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005年)

・「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007年)

・「ジェーン・オースティンの秘められた恋」(2007年)

・「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009年)

・「ハリー・ポッターと死の秘宝PART 1」(2010年)

・「ハリー・ポッターと死の秘宝PART 2」(2011年)

・「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2012年)

・「カルテット!人生のオペラハウス」(2012年)

・「ミス・シェパードをお手本に」(2015年)

 

ドラマ

・「空騒ぎ」(1967年)

・「デビッド・コパーフィールド」(1999年)

・「ダウントン・アビー」(2010-2015年)

 

出演ドラマは全部で26ありますが、特に有名なものだけを取り上げました。

「デビッド・コパーフィールド」は、「ハリー・ポッター」シリーズの主役ハリーを演じたダニエル・ラドクリフのデビュー作でもあります。

「ダウントン・アビー」は世界でも大絶賛された大人気英国ドラマですね。 先代の伯爵の未亡人という役どころは、まさにマギーのハマり役。

鋭いところを突く発言とユーモアあふれるおとぼけを絶妙のバランスで仕掛けてくるあたりが、マギーらしいです。

「伯爵夫人=マギー・スミス」と言えそうなほど、ぴったりな役どころは、「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴガナル先生とはまた全然異なるもので、観るものを楽しませてくれます。

 

舞台

マギーは、テレビ、映画出演に加え、舞台も精力的にこなしていました。

1952年から2007年までになんと76作品の舞台劇に出演しているのです!

2007年以降舞台に出演していないのは、やはり病気の影響によるところが大きいそうです。
しかし、頃合いを見計らって舞台にも復帰したいと言っています。

 

マギー・スミスの演技と役どころ

マギー・スミスは、「名脇役」の言葉が一番当てはまる女優なのではないでしょうか。

主役を張ることはあまりありませんが、重要な脇役を演じさせれば、彼女の右に出るものはいないでしょう。それぐらい完璧に演じ切り、観客に強烈なインパクトを残します。

マギー・スミスは、秘書、先生、院長、家政婦といった役どころを演じることが多いです。それもただのただの家政婦というのではなく、家政婦のリーダー的な役になります。頼りがいのある風貌ゆえでしょうか?

このようなキチキチした役どころでも、必ずコミカルに演じる部分があるのが、マギー・スミスの演技の特徴です。それもわざとらしくなく自然に。人間の表裏を実に上手に演技する役者の一人と言えそうです。

 

また、伯爵夫人や貴族を演じることも多いですね。貫禄が出て、まさにぴったりの役どころです。

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しかし、本人はそんなワンパターンの役どころがつまらないそうで、「ミス・シェパードをお手本に」では初のホームレス役に挑戦しています!「ダウントン・アビー」の伯爵夫人様がホームレスだなんて想像つきません(笑)

歳をものともせずに、どんな役柄にも果敢に挑戦する姿は、まさに俳優の鏡です。

 

豆知識☆ジュディ・デンチとの関係

マギー・スミスとジュディ・デンチといえば、英国2大大女優でお馴染みの顔ぶれですね。

※ジュディ・デンチ

ジュディデンチdenti

この2人は映画で共演することもとても多いです。

以下、共演している映画になります。

・「眺めのいい部屋」(1986年)

・「ムッソリーニとお茶を」(1998年)

・「ラヴェンダーの咲く庭で」(2004年)

・「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2012年)

 

また舞台でも共演することが多いようです。

2002年には、「The Breath of Life」という舞台で、マギーとジュディの2人芝居をやったそうです。
豪華ですね!機会があったら是非観たいものです。

マギーとジュディは映画で共演する際に、姉妹になることが多いようですが、実は同い年

それも、2人とも12月生まれなんです!(19日差)
このことが影響してか否かは分かりかねますが、私生活でもとても仲が良いそうです。

今後も是非映画やドラマで共演してほしいですね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

病を克服し、80歳を超えてもなお精力的に活躍しているマギー・スミス。

是非、「ハリー・ポッター」シリーズ以外でもマギー・スミスが出演している映画を観てみて下さい。 マクゴガナル先生同様、きっと素敵な魔法を掛けてくれることでしょう。