北朝鮮という国が弾道ミサイルの
発射実験を定期的にして非難されていますが、
こちらの記事ではこの問題のポイントを要約しています。

参考関連:北朝鮮の弾道ミサイルの標的は沖縄の方向ではない…が戦争の引き金に?

ここでは、弾道ミサイルの内容に
踏み込んでいきたいと思います。

 

弾道ミサイルは軌道に特徴あり

弾道ミサイルとは、

大気圏の辺りまで上がって
目標に向かって発射されるミサイル

のことです。

その軌道が弾道飛行であることから、
弾道ミサイルと呼ばれます。

弾道飛行とは、ボールを高く
打ち上げたときのような
大きな弧の軌道を描く飛行のことです。

その高さは大気圏辺りまでですから
数千kmもの高度まで上昇します。

実は人工衛星を飛ばす要領もこれとほぼ同じです。

もちろん人工衛星の場合は
地球の軌道上に乗せることと
爆発させる以外のことが目的なので
その分の構造上の違いはありますが、
本質的には同じであり、ロケットと
一括りにすることができます。

ですから

人工衛星を打ち上げ実験=弾道ミサイルの発射実験

という捉え方もできるのです。

ですが北朝鮮のロケット発射実験が
人工衛星と称する事実上の弾道ミサイル
と各メディアによって報じられているのは、
その目的が武力の強化であることが見え見えだからです。

 

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弾道ミサイルの威力

威力はどんな爆弾を所有するかに依ります。

弾道ミサイルというのは、

弾頭というミサイルの先頭の部分に、
爆薬であったり細菌であったり等を含ませるのです。

ですから最大の破壊をもたらしたいのであれば
核爆弾であったり水素爆弾を搭載するのがベストになります。

ただ、もちろんそのためには
その元となる核や水爆がなければなりませんし、
それを弾道ミサイルに搭載して目的地まで
運び、さらにそこで爆発させるとなると
さらなる高度な技術が必要となります。

 

北朝鮮の技術がどの程度なのかは
はっきりとしていませんが、
大方の見方ではせいぜい
飛ばすので精一杯、といったところです。

が、長距離弾道ミサイルが可能になると
アメリカまで射程圏に入るようになるかも知れません。

 

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飛行機より速いけど迎撃は可能?

弾道ミサイルに対して、
迎撃という措置を取ることができます。

しかしながら、実は弾道ミサイルというのは
迎撃するのが非常に難しいという問題点があります。

 

それには二つの大きな理由があります。

まず速度が速いから

性能の良い速いミサイルですと
時速10000km以上ものスピードになります。

平均的な飛行機よりも軽く
10倍以上の速度を出すのです。

高速を走る自動車の100倍ですよ。

ちょっと速過ぎて想像し辛いスピードですよね。

 

もう一つの理由は、
弾道飛行だからです。

上から落ちてくる物体を横から当てるのは
横に移動している物体を横から当てるよりも
困難なのは想像してみればわかりますよね。

そういうわけで
弾道ミサイルを迎撃するのは
非常に高度な技術を必要とするのです。

 

ただし北朝鮮の弾道ミサイルは
それほどの性能はないはずなので、
せいぜい時速2000~4000km程度だろう
と推測できます。

そうなれば、もう少し迎撃できる可能性が高まります。

それと、迎撃ミサイルは
もちろん一発だけではなく
二発三発と発射することも可能です。

ただし、安全を考えると
狙える位置は限られていますし
少なくとも現状ではそれほど
連射することはできませんが。

いずれにしても外れたときのことを見越して、
追撃のミサイルを打てるような
状態にしておくことも非常に重要な準備になるのです。