日本には多額の借金がある。

だからその借金を返済しなければならない。

とよく言われます。

そして国の借金について、
国民一人当たりいくらということもよく言われますよね。

 

国の借金は一人当たりいくらか

現在、日本には1000兆円以上の借金があります。

仮に1000兆円として、
それを日本の現在の大体の人口である
1億人で割れば、一人当たりの借金が出ますね。

何と、1000万円。

1000万も稼ごうと思ったら相当ですよね。

もちろん、稼ぐだけではなくて
貯金をしなければなりません。

そうでないと、借金は返済できませんからね。

ただ、ちょっと待ってください。

確かに、あまり知識がないと、
「なんかよくわかんないけどヤバいな」
「それはキツイな」
と思ってしまうところだと思います。

しかしながら、そもそも国の借金とは何なのか。

そして借金が溜まると、
一体どんな影響があるのでしょうか。

 

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国の借金とは

まず国の借金とは何かですが、
ここでの国とは政府のことを指しています。

政府は私たちの税金を主な財源としていますが、
したい政策等を実施するのに
資金が足らないということになると
お金を借りなければなりません。

そのときに国債を発行して、
銀行やら投資家等からお金を借りるのです。

これが国の借金です。

 

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どこから借りているのか

ではもう少し具体的に、どこから借りているのか。

直接的には銀行ですが、銀行が
個人投資家や証券会社に国債を貸し出しています。

ですから、事実上は個人からもお金を借りているのです。

そしてこれはかなり重要なポイント
になるのですが、その貸し先は国内がほとんどです。

現在、日本国債の96%は
国内の機関や投資家によって保有されているのです。

政府のお金は、どのようにして使用されていますか?

インフラ整備等の公共事業だとか
雇用保険や医療保険等の社会保障費等に
その多くは割り当てられています。

まあお役人の給料などもそうですが(笑)

ということは、国が借金をして使用するお金は、
私たち日本人の誰かであったり、
どこかの企業が恩恵を受けていることになります。

であれば、それは私たち日本人が
借金をしていることになるのでしょうか。

もう一つ言えば、
仮に税金を一気に引き上げて
一気に借金を返済したとしましょう。

そのときその返済したお金で
国が国債を買い取るとします。

そうしたら1000兆円が
銀行や市場に流れることになります。

これって結局同じことですよね。

政府が資金を運用して市場に回るのか、
それとも政府を通さずに市場に回るのか。

政府を通さなければ、公共事業や社会保障を
充実させることは難しいと思います。

となると、政府が借金をしていること自体は決して悪いことではない。

ということになります。

ただもちろんその借金の
内容によってはそうとは言えず、
たとえば、もし国外に対しての借金であった場合。

これは問題ですよね。

何故なら、お金に変換できて
初めて価値になりますから。

どうしても返さなければいけませんから、
増え過ぎて返せない、となった場合は大問題となります。

その点、日本は前述のように
国内に対しての借金がほとんどなので、
この時点で基本的には問題はない
ということが言えるのです。

 

ただし、もちろん国の借金(政府の借金)
が増え過ぎることによって
全く問題や懸念材料がないというわけではありません。

それについては、また改めて書いていきたいと思います。