ドラゴンボール超の世界において唯一無二の存在感を示している全ちゃん(全王様)

全ちゃんはドラゴンボール超の途中で初登場したキャラクターなので、最近になってその存在を知った元ドラゴンボールファンはあまりよく知らないことでしょう。

ネットでたまたま目にして、

「なんか可愛いな」

という程度の印象を抱いている人もいると思います。

全王様(全ちゃん)の声が可愛い

が、もちろんただ可愛いだけのキャラではありません。

それどころか、とんでもなく危険な存在なのです。

というわけで、ここでは全ちゃんとはどんな人物なのか、を中心にその他のまつわる話を取り上げていきます。

 

全ちゃんはこの世の全てを統べる存在

全ちゃんというのは愛称であり、本当の名前は全王

「この世(全宇宙)の全ての王」「この世の頂点に立つ存在」

という意味での全王様です。

ですからこれ以上の存在は理屈上でも出すことが不可能ですし、実際に出ることはほぼないと思います。

 

全ちゃんはとにかく可愛い

しかしそんなとんでもなく偉大な存在であるのにも関わらず、全ちゃんの外見は全くその威厳と一致していません。

むしろその真逆で、ただの子供でしかないのです。

全王様(全ちゃん)降臨

見た目のみならず声、そして中身も完全に幼い子供そのものです。

それも聡明であったり、知的であったり大人びていたり特別な何かを感じさせる子供ではなく、我が儘で気分屋で、遊びが大好きな本当に普通の子供です。

ですから全ちゃんのことを少しだけ知った人は、ただの可愛いだけのキャラだという印象を持つ可能性が高いのですが・・・・・・。

 

声優はこうろぎさとみさん

全ちゃんの声優を担当しているのは、こうろぎさとみさんです。

この方は幼児や女の子キャラの声優として活躍されていて、可愛らしくて癒される、優しい声が特徴です。

他に声を担当している代表的な作品・キャラとしては、

クレヨンしんちゃんのひまわり

クレヨンしんちゃんひまわり

少年アシベのゴマちゃん

少年アシベゴマちゃん

辺りになりますが、それ以外でも非常に多くあります。

 

恐らく多くの人が「どこかで聞いたことある声だな」

と思ったことでしょうがそれもそのはず、ゲストも含めれば1988年から毎年のように数作品のキャラの声優をしていますからね。しかも声自体のインパクトもありますし(笑)

そんなこうろぎさとみさんが声を担当することで、全ちゃんはますます威厳とは正反対のキャラクターになります。

でも個人的には、全ちゃんの声優としてまさに適任で、これ以上の人はいないのではないかとすら思いますけどね。

 

全ちゃんの恐るべき能力(権限)

さて、ここでもう一つ気になるのは、全ちゃんが与えられている能力、つまり権限です。

世界を全てを統べる王であると一言で言っても、その設定上の権限がどのくらいのものなのかはわかりませんよね。

何かのきっかけで取って代わられるような程度の場合もありますし、その逆に絶対的で揺るぎない存在の場合もあります。

しかし全ちゃんの場合は、それどころではありません。

もう戦って勝つとか、そういうレベルではないのです。

ドラゴンボールというのは強さをひたすら追い求めるのがメインテーマなので悟空はいずれ全ちゃんと戦って・・・・という想像をしている人もいるかも知れませんが、それは間違いなくあり得ないでしょう。

何故なら、全ちゃんは他のあらゆる存在とは一線を画しているからです。

何と、全ちゃんは消そうと思えば一瞬で宇宙丸ごと全て消し去ることができます。

これはもうチートどころの騒ぎではありませんよね。

そもそも、相手は完全に子供なのでまともにバトルをするわけにはいきません。

たとえ全ちゃんに勝つことがあっても、それは玩具等で上手く気を引いたりして気を紛らわせて危機を救う、という程度になると思います。

 

怖い全ちゃんボタン

全王様には専用のボタンがあります。

そして現在、それを主人公である孫悟空が所持しています。

悟空は全ちゃん(ズ)の唯一の友達だからです。

 

ではこのボタンはどんなものかというと、一言で言えば

「とても危険なもの」

です。

このボタンを押すと、全ちゃんを一瞬でその場に呼び出すことができます。

しかしながら全ちゃんは前述のように、普通の無邪気な我が儘な子供とほとんど変わりありません。

ですから、気に入らないことがあればすぐに消そうとします。

つまり機嫌を損ねるようなことでもあれば、宇宙ごと消えてなくなってしまうかも知れないのです。下手したら最初から気分が悪くて何となく消されるかも知れません。

実際、遊びで星を衝突させて爆発させたりしていますから。

その辺りの懸念についてはビルス様はもちろん、ウイス様もしていて、

「基本関わってはいけない方」

という認識で完全に一致しています。

 

そんな全ちゃんを呼び出すわけですから、これがどれほど怖いことなのか想像に難くないでしょう。

いわば、核兵器のスイッチのようなものです。

もちろん核兵器と違って押したらアウト、というものではありませんが、そのボタン自体の危うさで言えばどっこいどっこいなのではないかと私は思います。

 

全ちゃんが二人になった理由

さて、そんなドラゴンボールにおいて絶対的な権限を持ち過ぎている全ちゃんですが、全ちゃんは現在二人存在します。

全王様は二人存在する

 

これは過去の話を観ていない人は全くわからないと思いますので、ここで取り上げることにします。

簡単なあらすじ程度ですがネタバレも含まれるので、気になる方は飛ばしてください。

 

孫悟空は全ちゃんと最初に友達になったとき、他の友達や遊び相手を欲しがっていた全ちゃんに

「他の友達を紹介する」

ことを約束しました。

とはいえ全ちゃんに対して自然体で接することができる人物など、悟空以外ではほんの幼い幼児を除いてはこの世にいません。

まあパンやマーロンであれば何とかなるかも知れませんが、それでもリスクが大き過ぎて両親が許しませんよね(笑)

ですから一体誰を紹介するのかな、と思っていたのですが、ここは斜め上できました。

それがもう一人の全ちゃんだったのです。

 

では、そもそも全ちゃんがなぜもう一人いるのか、という話になりますよね。

もう一人の全ちゃんは、未来トランクスの時代に存在する全ちゃん、つまり未来の全ちゃんです。

未来トランクス編では、全宇宙はザマスによって全神々が消滅させられていて、かなりカオスな状況になっていました。

悟空達は何とかザマスを撃退したのですが、ザマスは不死身になっていたので肉体を破壊しても滅びず、さらに恐ろしい世界を食い尽くすような存在になってしまいます。

こうなってはもう全ちゃんを呼ぶしかないと、悟空は全ちゃん呼び出しボタンを押し、その時代の全ちゃんを呼び出しました。

全ちゃんはザマスを消し去りましたが、力の加減を知らないためにそれこそ宇宙丸ごと消し去ってしまいます。

そのとき、悟空達は全ちゃんが力を発動する前にタイムマシンで現代に帰ります。

何とか無事生還することができた悟空達ですが、ここで悟空は残された未来の全ちゃんを現代の全ちゃんに紹介することを閃き、すぐに再び未来に戻ります。

戻ってみたら、後はもう何も残っていないただの空間となった未来トランクスの世界に、全ちゃんはフワフワと浮いていました。

そのまま全ちゃんを現代に連れて帰り、現代の全ちゃんに友達と紹介し、めでたしめでたしとなったのです。

 

まあ、冷静に考えてみたら全ちゃんが二人になったということは捉えようによってはリスクも二倍になった、とも言えるのですが・・・・(笑)

 

最後に

全ちゃん(全王様)の特徴と特筆すべき主な点を挙げてきましたが、如何でしたでしょうか。

今やドラゴンボール超という作品の象徴的な存在である全ちゃん。

宇宙サバイバル編が終わっても、何らかの形で物語に関わってくるのではないかと予想できますね。