ドラゴンボール超の世界において言葉通り絶対的な存在と言える全王様。
そんな全ちゃん(全王様)と唯一友達関係にあるのが、主人公である孫悟空です。
しかしながら、全ちゃんと友達であることはメリットよりもむしろデメリットの方が大きいという見方が強く、全ちゃんと友達であることで孫悟空自身も非常に危険な人物として見られている節があります。
宇宙サバイバル編では宇宙消滅の危機に晒されましたが、それも悟空のせいだという声もちらほら。
さて、実際のところどうなのかその辺りの事情に迫ってみたいと思います。
全王様と悟空が友達になったきっかけ
全ちゃんと悟空が友達関係になったきっかけは、全ちゃんが第六宇宙と第七宇宙の格闘試合を見に来た際に、悟空に興味を持ったことです。
全ちゃんはもともとあまりにも圧倒的な力を持ち過ぎているために誰も自然体で接することができず、孤独を感じていました。
子供にとって遊び相手がいないばかりか孤独を感じているってかなり深刻な状況だとは思いますが・・・w
そんな中、孫悟空だけは自分が何者なのかを知っても自然体で接してきたために、全ちゃんは悟空をとても面白い人物だと思ったのです。
悟空は全ちゃんに対してため口で話していたのですが、それに対してビルスやシャンパ、界王神はひたすらビビりまくっていましたから、これだとやはりまともな友達はできそうにはないですよね。
その後二人は正式に友達となり、その証として全ちゃんをいつでも瞬時に呼び出せる、もしくは瞬時に会いにいけるボタンを与えられました。
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危険な友達関係?
ところが、全ちゃんと悟空の友達関係は現実世界のアニメ視聴者と、作中の両方でかなり危険視されていたりします。
その理由は大きく、
- 全ちゃん自体が危険なこと
- 悟空が無邪気で純粋、かつ恐れ知らずの戦闘オタクであること
が挙げられます。
全ちゃんは、そもそもその存在自体が危険であると言っても過言ではありません。
気分次第で宇宙丸ごと消されてしまうんですからね。
つまり、関わることそのものがリスクであったりするのです。
となると、友達関係になった時点ですでに危険なのですが、その相手が悟空であることによって危険度は×2になります。
無邪気で純粋、かつ恐れ知らずであるために、全王様とコンタクトを取ることを躊躇しない。
そして戦闘馬鹿であるために、バトルができるならたとえ地球が危険に晒されるとしても自制できない。
孫悟空自身にもそれはマズい、という意識はあるのですが、サイヤ人の血が濃過ぎて戦闘したい気持ちが勝ってしまうのです。
宇宙消滅の危機は悟空のせい?
そして、恐れていたことが起こりました。
全ちゃんは「いつか全宇宙で格闘大会を開きたい」と言っていたのですが、その話がいつまで待っても出て来なかったので悟空は全ちゃんに直接聞いてみようと思いました。
その際にビルスやウイスは
「やめた方が良い」
という意見で一致していたのですが、悟空はその忠告を無視し、ボタンを押して全ちゃんに会いにいきます。
そこで全ちゃん(現在の方)に格闘大会のことを尋ねてみると、
「忘れてた」
のですが、やる気はあるということで即座に開催が決定しました。
が、ここで大きな問題が発生します。
何と、大会に参加する宇宙8つのうち、優勝した宇宙以外は全て消し去るというのです。
こうなると、当然ビルスは悟空に対して
「忠告を聞かなかったからだ」「お前のせいでこうなった」
と責め立てます。
さらに視聴者も悟空のせいで宇宙が危機に晒されたとして、
さすがに
「これはいくらなんでもやり過ぎでは・・・・」
「悟空が酷過ぎて幻滅」
という、問題意識を持つ人も出てきました。
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結局のところ、もともと悟空というのは地球や仲間を救うヒーローであり、過去作の格好良い悟空のイメージを強く持っている人ほど、超での悟空に対して違和感を抱いているようです。
実際のところは過去作でも戦闘オタクが故に地球を危機に陥れることはあったのですが、超ではその点がさらに極端になっているように見受けられますからね。
何となく知的で冷静な部分が見られることがありましたが、超ではそれはほとんどなく常にどこか抜けていてます。
そもそも、これで宇宙が大量に消滅したら悟空はその原因となるわけで、ある意味とんでもない罪人になってしまいますよね。
これでは何度も地球を救ったことがあるかも知れませんが、逆にそれ以上の罪を犯すことになるという視点も出てきてしまいます。
結果的に参加する他の全ての宇宙の神々からも目の敵にされ、完全にヒールとなってしまいました。
消される可能性があるなんてことはとても言えないので、唯一悟飯にだけは本当のことを話したのですが
悟飯も
「何てことしてくれたんですかお父さん」
と当然の反応(笑)
視聴者と作中のキャラの気持ちは一致して
「悟空は酷い」
となったのです。
実はそうではなかったけど・・・・
しかしながら、今回の宇宙消滅の危機は、実は防ぎようのないものであったという事実が判明しました。
どういうことかと言うと、もともと今回参加する8つの宇宙は全王様が消してしまう予定であったのです。
理由は、現時点でも宇宙の数が多過ぎるのと生命体の精神のレベルが低いから。
少し理不尽ではありますが、一応それなりの理由はあるのです。
つまり、それが優勝チームだけ免除されることとなったというわけですから、むしろ悟空はある意味宇宙を一つ救ったことになります。
という事情から悟空を責める人は減りましたが、よくよく考えてみたら悟空の酷さは何も変わりません。
もし本当に全ちゃんがただの気分でそういうことを考えたとしたら、取り返しの付かないことになっていましたからね。
悟空にはその辺りが実際のところどうなのか知る術は全くなく、純粋に大会を開いて欲しい一心で行動したので、結果的に被害が減る方に出ただけであって、悟空が危険人物であることには全く違いないのです。
もちろん、結果的に悟空のせいで宇宙の多くが消滅するわけではなくなったので、悟空も罪を抱えずに済んだとも言えるのですが。
最後に
別に悟空のせいで宇宙が危険に晒されたわけではありませんが、悟空が危険人物であることには違いないという結論で問題ないと思います。
確かに全ちゃんも一応無差別に星を破壊したり、宇宙を消したりしているわけではないように感じられる描写がいくつかあるのでその辺は救いですが、悟空はそんなこと考えていませんからね。
この辺りは超の悟空に嫌悪を抱く人の気持ちもわかります。
ただそもそもとして超の方がギャグ色が強いですから、あまり深く考えずそういう見方をすれば一々違和感を感じることなく、普通に楽しく視聴できるのではないかと私は思いますけどね。
個人的には、超の悟空の方がらしさがはっきりしていて好きです(笑)
全ちゃんと仲良しになるところも今の悟空の方がむしろすごくしっくりしますし、純粋・純朴で色々と危うい、でも戦いになると天才的でかっこいい悟空で良いのではないでしょうか。