ドラゴンボールという作品においてもっとも存在感のある敵と言っても過言ではない、フリーザ。
ドラゴンボール超でも大きなパワーアップを果たしたゴールデンフリーザとして復活し登場しましたが、なんとそのフリーザがまたまた復活するかも知れないのです。
それは果たして、真実なのかガセネタなのか考えてみたいと思います。
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概要
フリーザ再復活の情報源と信憑性
フリーザが宇宙サバイバル編で再復活を果たすという情報源は、こちらの番組予告表からです。
第93話:10人目の戦士はおめえだ!悟空フリーザのもとへ!!
魔人ブウが寝てしまって戦えないから、代わりの戦士ということでフリーザのスカウトを悟空が考えた、とされていますね。
そして占いババに頼んで一日だけ復活させてもらう、という。
まさに悟空らしい発想だと思います(笑)
これに対しては、視聴者から様々な反応が見られています。
「面白そう」
「熱い展開」
等という肯定的な意見がある一方で、
「あり得ない」
「悟空サイコパス過ぎ」
等という反対派の意見です。
ただし、そもそもの話としてフリーザが参加することが確定しているわけではありません。
「この情報源自体がガセ」
「オープニングで登場しないから最終的には参加しない」
という考えを持っている人もいますし、その可能性もあるでしょう。
しかしながら、個人的にはかなり胸熱な展開だと捉えていますし、事実であっても全くおかしくないと考えています。
その理由について挙げていきたいと思います。
フリーザ宇宙サバイバル編参戦の価値
圧倒的存在感の最大の敵
冒頭でも触れましたが、過去のドラゴンボールの敵キャラの中で、もっとも存在感を感じさせてくれたのがフリーザ、という人はかなり多いだろうと思います。
存在自体が圧倒的な悪であるのにも関わらず、その強さは圧倒的過ぎて誰もまともに戦えないという状況に、救いようのない絶望感を感じさせられたところもあるのではないでしょうか。
最後の希望である悟空でさえ、スーパーサイヤ人になる前は実力の30%でも劣勢でした。
故に、フリーザは悪の象徴として人々の心に深く刻み込まれることとなったのです。
では、その作品内における悪の象徴が仲間になるというのは、一体どういうことなのか。
基本的にもともと敵だったキャラが仲間になって一緒に戦うというのは、漫画を読んでいて面白いと感じられる代表的な展開です。
それをもっとも存在感があるが、同時にもっとも仲間になることが想像し難いキャラでするわけですから、視聴者が戸惑うのも当然なのですが、インパクトとしてはこれ以上の展開はないでしょう。
ですから、それを製作者側が狙ってやったとしても、不思議ではないのではないでしょうか。
実力は本物で潜在能力は未知数
フリーザは、もともとスーパーサイヤ人より少し劣るくらいの実力しかありませんでした。
にも拘わらず、ドラゴンボール超で復活した際、
たったの4ヶ月程度の修行でスーパーサイヤ人ブルーと互角に渡り合える実力を身に付けた
のです。
これは並のことではありませんよね。
しかも結局は敗れはしたものの、悟空はこのときのフリーザに対して
「まだ強くなったばかりで力のコントロールがし切れてないから、もう少し時間を掛けてから来たら良かったのにな」
というニュアンスの発言をしています。
つまり、戦っていた時点で力がコントロールさえできれば、悟空を上回る力をすでに持っていたことになるのです。
悟空やベジータがブルーの実力に至るまでに一体どれほどの年月と乗り越える壁が必要であったかを考えると、これは本当にとんでもないことです。
逆に、私的にはいくら極悪人とはいえ、なぜ悟空がこれほどの才能ある相手にもっと興味を示さないのだろうかと疑問に思っていたくらいです。
もしかしたら、参加が決定してから大会までの間に精神と時の部屋で修行をするかも知れませんね。
その場合、一体どんなことになるのか。
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フリーザの味方としての参戦がおかしくない理由
極悪人でも問題ない
ただいくらフリーザの強さと才能が本物だとはいえ、フリーザが極悪人であり、過去に許されざる行いをしてきたことも事実です。
この点に対して強い意識持っている人は、フリーザが仲間になって一緒に戦うという状況を受け入れが難く感じているようですね。
しかしながら、私的にはそれは少し今更感を感じる部分はあります。
それは何故かと言えば、そもそも今でこそ主役級の立場になっているベジータも、もともとはフリーザに負けず劣らずの極悪人だったからです。
ベジータは人の命を屁とも思わず、仲間であるナッパを躊躇なく消し去り、ナメック星では罪のないナメック星人たちを大量虐殺しました。
キウイを爆破した際に放った
「へっ、汚ねえ花火だ」
というセリフはあまりにも有名です。
決して誇張でもなく、普通に気分次第で人の命を奪うような完全な外道キャラでした。
実際、原作者の鳥山明氏ご本人も元々ベジータを再登場させる気はなかったために、髪型にしても性格にしてもとにかく敵を意識したものにしたようです。
しかし予想外に人気が出たために、ベジータのキャラを味方用に軌道修正したところ見事にハマって、今では作品に欠かせない存在となっていますね。
ですから、鳥山氏のイメージでも初期ベジータとフリーザのキャラとしての立ち位置は同じ「一ステージのボス」であり、同じということです。
フリーザが極悪人だから仲間になることに違和感を感じている人の多くは、この事実をあまり考慮に入れていないのではないでしょうか。
結局、印象的にフリーザの方が圧倒的な悪だし、何か気持ち悪いし嫌いだからという理由で「あり得ない」と言っているのだと思います。
地球の危機だから必要なものは必要
あともう一つ言えるのは、現在が地球の危機であるということです。
負けたら地球が消滅するほどの危機であるならば、たとえそれが悪人であってもその力を借りるのを躊躇っている場合ではないのではないでしょうか。
たとえば有名な海外ドラマの「24」では、テロによる甚大な被害を避けるために、テロリストのリーダーや主要関係者を先に捕えた際、その人物に対して決定的な情報の提供と引き換えに大統領が恩赦を与えるという展開があります。
恩赦とは、要するに罪に対する刑の軽減、もしくは消滅です。
大きな罪を侵した極悪人に対してそんなことをするなんてあり得ないと考える人もいるかも知れませんが、その考えによって他の多くの罪のない人が犠牲になるのであれば、むしろするべき行為でしょう。
もちろん凶悪犯がまた新たなテロリストになる可能性もありますから、ベストはそれ以外の方法で解決策を見つけることであるのは間違いないですが、現在のドラゴンボール超の状況もかなり似ているのではないでしょうか。
さすがにフリーザを参加させるために地獄から完全に開放するという恩赦を与える、なんて展開にはならないでしょうが、フリーザを一日だけ生き返らせて参加させるのはフリーザの価値と状況を考えた場合の判断としては決して間違いではないのではないかと思います。
前述のように、フリーザの才能というのは底知れぬものがありますからね。
最後に
色々な視点から考察してきましたが、ともかく私としてはフリーザは10人目の戦士として採用されるべきだという結論だし、製作者側がそう考えていても全くおかしくないと思います。
それでも仮に真実だったとして、代わりに魔人ブウが外れるのはちょっと残念な気持ちもありますが、他のキャラたちもそれぞれの個性を持っていて良い戦いができそうなので、そこに期待したいところです。
いずれにしても、色々と見どころが満載でかなり面白い章になることは間違いなさそうですね。