会社の経営において人手不足というのは
得てして非常に重大な問題になり得ます。

倒産に至ることも珍しくはないのですが、
これは一体どのような理由から起きているのでしょうか。

今回は人手不足の原因・対策に迫ってみたいと思います。

 

人手不足が起こる原因

専門性やある種の能力が求められる仕事だと、
それだけ人を集めるのが困難になりますが
それ以外の、もっと根本的な原因について
取り上げていってみましょう。

 

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視点1 仕事量:給料が割に合わない

これは人手不足が起こる原因を考える上で特に重要と言えるしょう。

仕事量:給料が割に合わないこと。

つまり、

肉体的、あるいは精神的なキツさ

勤務時間の長さ

に見合った給料ではない、
ということです。

いくら肉体的、あるいは
精神的にキツくても勤務時間が長くても
その分給料が高ければ人手不足にはなりません。

人手不足になるということは、
給料が見合っていないのです。

 

ちなみに、ここで言う「見合ってない」
というのは客観的な基準での話であり、
主観ではありません。

ですからいくら雇い主がそうではない
と思っていても、一般的な基準から見て
そうであればそれは自然と結果に現れる可能性が高いのです。

 

視点2 楽しくない

楽しくない方が、不満を溜めたり
辞職する確率が高くなるのは明らかでしょう。

これは仕事自体が楽しくない場合と、
同僚が楽しくない場合があります。

仕事自体を楽しいと思うのは
なかなか難しいことでしょうが、
そこには必ず程度の差が生じます。

たとえば、
「あまり楽しくない」と「超楽しくない」
では、後者のように感じている人の方が
不満を溜めることになります。

また同僚が楽しければ、
たとえ仕事自体が楽しくなくても
仕事の詰まらなさが相殺されることになります。

 

視点3 認知されていない

いくら仕事量:給料が割に合っていても、
当然ながら世間に認知されていなければ
人は集まりませんから
人手不足に陥る可能性はあります。

これに関しては、普通に広告を出したり、
宣伝をしたり等の営業戦略を取るのみです。

 

視点4 悪い評判

悪い評判があれば、
応募者が減って離職者が増えます。

これは決して直接的な
企業の雇用に関する評判だけではなく、
企業自体の評判も大きな影響を与えます。

たとえば、グレーなことをして
利益を上げているような
評判の悪い企業にいたくないですよね?

また、もう一つ注意してほしいのは、
これは世間的な評判だけではないことです。

たとえばもしネガティブな社員がいて
「この会社は最悪だ」
とか、
「お前も早く辞めた方が良い。この会社は終わってるぞ」
等と、売国奴ならぬ売社奴的な人物がいると
離職率は高くなります。

その結果、応募者が減って離職者が増えます。

これに関しては、
そもそも人選を間違えている可能性、
会社環境が良くない可能性
の大きく二つが考えられます。

 

 

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人手不足の対策

では人手不足を解消するためには
どうしたら良いかと言えば、
上で挙げたポイントを抑えれば良いのです。

仕事量:給料を釣り合うようにする

楽しくする

良い評判を立てる

認知させる

ですね。

 

仕事量:給料を釣り合うようにする

これは業種によってもかなり違ってきます。

たとえばサービス業等はどうしても
仕事量の割に給料が安くなりがちであり、
それが大きな人手不足を招く
直接的な原因になっているところはあります。

それでも、たとえ同じ業種であっても
無駄な作業をなくしたり
一人一人が作業効率を改善したり
することで肉体的に掛かる負担と
労働時間を短縮することができます。

人は得てして言い訳の材料があると
やる気を失って努力自体を
やめてしまいがちなのですが、
問題に対してしっかりと向き合って
考えて続ければ改善策はたくさん出てきます。

ですから、問題との向き合い方が非常に重要になってきますね。

 

楽しくする

「楽しくする」というのは、「快適にする」の意味も含まれます。

これは大きく3つに分けることができます。

仕事内容の改善

仕事内容を何とか楽しいと
思えるように工夫すること。

楽しいとまではいかなくても、
今よりも詰まらなさやかったるさ等が
解消されるのであればそれは改善を意味します。

人間の改善

職場の人間の改善です。

もちろん面白くて明るい人は
それだけである程度は価値なのですが、
それ以外にもっと重要なポイントがあります。

それは人柄です。

たとえ面白くても自己中な人だと、
結局は嫌な気分になってしまったりします。

逆に特に面白くなくても、
思いやりのある人であれば
逆に癒されたりするので、頑張る原動力になったりします。

職場環境の改善

たとえば、新しい綺麗な建物の方が
古い建物よりも気分が良くて
やる気が出る人は多いでしょう。

ですからインテリア的にも
明るくて快適な印象を与えるような
事務所とそうでない事務所がありますが、
この違いも意外と大きいです。

また、これは人とも関係してきますが
怒鳴り声が聞こえてくる職場は空気が悪いですよね。

虐めがある職場は当然ですが、
うつ病の人がいるのもあまり良くありません。

 

良い評判を立てる・認知させる

これは当たり前ですが、
意図的にやろうとしたら完全に裏目に出ます。

そういう強引なやり方ではなく、
自然に良い評判が流れるような
会社作りを考えなければなりません。

もし会社が誠実で正しく経営されていれば
自然に良い評判が立つはずです。

悪い評判が立つということは、
明らかに何かが欠けているということです。

ですから、ここに関してはあまり策がどう、
というところではありませんね。

認知に関しても同じで、
あまり辺にアピールし過ぎると
気持ち悪く感じる人もいます。

業種や会社のカラーを考えて、
それにあった宣伝活動をしていくことが大切ですね。

 

最後に

如何でしたでしょうか。

一件直接人手不足とは
関係ないように思えることでも、
結果的に起こる人手不足に繋がっているのです。

ですから大事なのは、
人手不足を直接的に解消しよう
とするのではなくて、
会社経営のもっと基本的な部分を抑えていき、
会社自体を良くしていこうと考えることです。

その中でもう人を雇う必要がない、
という解決の仕方しても、
それはそれで良いのですから。

物事を全体として繋げて考え、
因果関係を把握して問題の根本を抑えていくことが大切なのです。