ドナルドトランプ氏が
大統領予備選挙において
予想以上の大健闘をしていますが、
その発言等から、実際に
彼が大統領に選出された場合において
日本及び世界に与える影響が不安視されています。

実際、世の中はどうなるのでしょうか。

 

もしトランプ氏が当選したら・・・

ドナルドトランプ氏が当選した場合
世の中にもたらす影響については、
識者によっても意見の分かれるところではあります。

 

戦争が起きる

一つは、多くの人が懸念しているように

「世界の終わり」
「戦争が起きる」

という意見です。

トランプ氏は詳しい政治的な知識がないと言われています。

もともと経営者であり、政治家ではありません。

ただ、超一流の経営者であるからこそ
大衆扇動やブランディングの方法を熟知していて、
支持者を集める術に長けている。

そのために過激なだけで
内容がなくとも、滅茶苦茶であろうとも
何故か支持されてしまう流れを作ることができる。

もし彼が中身は全然理に適っていないのに
経営テクニックを駆使して大統領に当選したら、
まともな政治ができないので世界はどんどん
滅茶苦茶になっていくのではないか、ということです。

たとえば、自分の支持を集めること以外に
配慮のない過激発言をして多くの敵を作り、
それがテロの増加に繋がり、さらには戦争にまで繋がる。

ということです。

 

ただし、一部の方が心配しているように、
アメリカがナチスのような国になるのは
あり得ないでしょう。

トランプ氏はそんなタイプではありませんからね。

 

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意外と良くなる

今度は逆に

「意外と良くなるのではないか」

という意見です。

彼は超一流の経営者で
経営手法を支持者集めに
駆使しているところがありますが、
裏を返せばそれはあくまで手法の一環です。

つまり、いざ政権を奪取したら
過激な発言はやめて、しっかりと
思慮分別のある発言と行動をするようになる。

実際、彼は意外と庶民のことを
思いやった発言や政策も打ち出しています。

彼の過激な発言から、
弱者を守ろうとする優しさは
少し想像し難いところがありますが
掲げるコンセプトとしては、そうなのです。

実際、トランプは「メキシコ国境に壁を作る!」「イスラム教徒の入国を禁止する!」など排外主義的な言動で耳目を集める一方、経済政策では「累進課税の強化!」「強い政府・大きな政府で何が悪い!」「富裕層への懲罰的課税が必要だ!」「所得格差是正待ったなし!」「社会福祉の拡充を!」と、あたかも民主党候補者かのような主張を繰り返している。
参考:http://hbol.jp/

そうなると、過激な部分と優しい思いやりを
兼ね備えた人物であるという視点も出てきますね。

ですから、一番バランスの良い
舵取りをするのではないか、ということにもなります。

 

日本への影響は

ドナルドトランプ氏が日本嫌いであるとして
日本との関係は悪化し、日米安保条約も解消してしまうのか。

と心配している人はいるのですが、
実際トランプ氏はそれほど日本を嫌っていません。

「自分たちばかり儲ける」
「安保条約は不公平」
等の批判的なコメントこそ残していますが、
別に嫌いとは明言しておらず、実際トランプ氏も
「日本とは良好な関係を保ちたい」
と言っています。

もちろん経済的には
もう少し優勢にしていきたい
という考えはあるでしょうが、
別に敵視をしているわけではないので
そこまで深刻に考える必要はないと思います。

参考:安全保障関連法案が成立。反対意見はお花畑左翼かどうか

 

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結局どうなりそうなのか

では結局のところ、
どちらが実現しそうなのか。

そのためにはドナルドトランプという人物を
より深く知る必要があります。

彼をより深く知るためには、
過去の発言や行動などに
注目していくのが一つの手段です。

まず私が注目したいのは、こちらの言葉です。

「世間をだますことはできない。少なくともそう長くは無理だ。期待感をあおり、大々的に宣伝してマスコミにとりあげられ、ひと騒ぎすることはできる。しかし実際にそれだけのものを実行しなければ、やがてはそっぽを向かれてしまう。(中略)不動産業界でも同様の例がいくつもある。話は大きいが、それだけものを実行できない連中がわんさかいるのだ」(トランプ自伝より)

この言葉を口にしているのであれば、
しっかりと当選した後のことも考えて
発言・行動をしていると捉えられると思います。

であれば、過激発言は決してただの
パフォーマンスであるとは言えませんよね。

ただ彼は過激発言が物議を醸して
批判の嵐が起こった際には
言葉の撤回こそしませんが、
よく言い直しをしています。

となると、それは本来の自分の
信条ではない伝わり方をしたか、
勢いで言い過ぎてしまったかであると考えられますよね。

いずれにしても口が暴走する
タイプであることを意味し、
それは冷静に考えてみると
けっこう危険じゃないのか。

と思えてきます。

失言で自分が失脚するだけならともかく、
世界の秩序と平和を乱すようなことが
あってもらったら困りますからね。

 

いずれにせよ、彼の過去の発言や行動等を
独断と偏見で総合的に判断すると、
トランプ氏はやはり過激な言動の裏に
緻密な計算を働かせている人物であるだろうな、と感じます。

そして本質的な平和主義的なところも
感じられるので、後はその彼の計算が
大きく狂いさえしなければ良いのではないか、
といったところではないでしょうか。

トランプ氏の日本に対する過去の過激発言とは