電気の自由化が本格的に始まり、テレビCMでも様々な家庭向け電気が紹介されていますね。

電気は発電部門送電部門小売部門の3つに分かれています。

このうち電気の自由化と言われているのが小売部門で、家庭に電気を販売する事業者によって様々なプランが用意されています。

発電や送電を自由化にしてしまうと、停電時の対処や安定した電力供給が困難になる場合があるため、それはリスクが大きいためにできません。引き続き、国から認められた発電・送電機関である各地域の最大手電力会社(東京電力、関西電力等)が担当します。

ですから小売部門、つまり電気の販売のみ値段やサービスを競争させ、消費者が様々なお得な形で電気を使えるようにしたわけです。

ただ今よりも電気の値段が下がったりしてお得になるのは、「オール電化」にされていない家庭に限られていて、「オール電化」の家庭が既存の電力会社以外の契約を結ぶと逆に電気料金が上がってしまうのが現状です。

 

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お得な電気プランとは

電気の自由化に伴い、小売部門に参入してきた事業者の多くがセット割という割引を行なっています。セット割の電気に切り替えることで、電気の料金を安くしたり電気以外の料金を下げたりすることができます。

たとえば、家庭向けのガスの事業者が電気の販売をしている場合だとガス料金の値引きを行なっていたり、携帯電話の事業者が提供している電気だと、その会社の携帯電話を使用していたりそこが提携しているインターネット回線を引いている場合、電話代や通信料がお得になったりします。

また、契約形態によっては電気料金が下がらない場合もあります。その場合は電気料金は既存の電力会社と同じままで違うところ(電気以外の費用)からの割引をおこなったり、ポイントによる還元をおこなったりと、電気だけでなく家庭のその他のサービスや形でのお得があります。

ですから、その契約がトータルで自分にとってお得かどうかを判断することが大切になりますね。

さらに、電気の契約切り替え時に手数料が発生する場合もあるので、それも判断材料に入れる必要があります。

ちなみにガス、ケーブルテレビ、電化製品等の電気と関連性があるものを取り扱っている会社は参入傾向にあるので、もし贔屓にしているところがあればお得する可能性は高いですね。

ここでは大手携帯電話会社であるauとソフトバンクが提供している電気を例に挙げてみます。

 

KDDIのauでんき

auでんきとは株式会社KDDIが提供する電力です。

auの携帯電話やスマートフォン、またはauひかりのインターネットを利用しているユーザーが携帯電話料金と電気料金を合算請求、またはauひかりの料金と電気料金を合算請求することでauのポイントであるau WALLETポイントに電気の使用料金によって1%〜5%までの還元が受けられる電気です。

電気の料金は既存の電力会社と変わらないですが、切り替えの際の手数料や工事費やauでんきを解約する場合の手数料がかからなく、手軽に切り替えができる電気です。

<契約対象は従量電灯Aの電気契約をしている家庭>

月の電気代が3,000円までの場合、還元率は1%
・月の電気代が5,000円までの場合、還元率は3%
・月の電気代が8,000円以上の場合、還元率は5%

直接電気料金が下がるわけではありませんが、au WALLETポイントの還元を受けることでこのポイントを電子マネーにチャージすることができ、他のお買い物に当てることができるようになります。

手続きも簡単でauショップで申し込み、既存の電力会社がスマートメーターに取り替えサービスがスタートしてポイント還元が始まります。

どこの電気にしたらいいか分からないと迷っている方でauの携帯電話やスマートフォン、auひかりのインターネットを使っている方であれば、たとえ後でやっぱり替えたくなっても解約費用も掛からないですし、auでんきがお勧めです。

 

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ソフトバンクのおうちでんき

ソフトバンクのおうちでんきとは、SoftBankが提供する電力です。

SogftBankの携帯電話、スマートフォン、タブレット、インターネットを利用しているユーザーがおうちセット割としておうちでんきに申し込むと、10回線まで1回線につき最大2年間毎月100円の割引と家の電気代が1%割引になる電気です。

3年目以降の割引はずっと50円。

契約は1年の自動更新になり、解約時には540円の解約手数料が発生します。

<契約対象は従量電灯Aの電気契約をしている家庭>

・1回線ごとに最大2年間100円の割引
・使用した電気料金から1%の割引

おうちでんきは直接通信費からの割引と、電気料金の割引をおこなってくれます。

手続きはSoftBankショップで申し込み、既存の電力会社がスマートメーターに取り替えてサービスが始まります。

全ての手続きが完了するまでに20日から60日かかる場合があります。

 

まとめ

まだ電気の自由化は始まったばかりで、どんどん新しい事業者が参入してきているため比較がなかなかしにくい状況です。

現時点でお得する選び方として抑えるべき基本となってくるのは、

  • オール電化を適用していないかどうか
  • 使用している電話と同じ会社かどうか
  • 他のサービスで贔屓にしている会社なのかどうか
  • 電気代だけでなく他のコスト減やポイント還元はどのくらいか
  • 手数料等の初期費用はどのくらい掛かるか

辺りになってきますね。

この辺を複合的に考えて、価値がありそうだと感じたらプランに加入したら良いのではないかと思います。

あるいは、今後の電気料金の動向や、サービスの向上を確認してから切り替えるのも良いかもしれませんね。