翡翠は、太古の昔から宝石として重宝されてきた歴史を持つ石で、日本でも縄文時代の遺跡から翡翠の勾玉が沢山出土しています。
古来より格の高い石として装飾品や宝石に加工されてきた翡翠は、現代においても大変人気です。特に、翡翠のアクセサリーとして女性に人気なのは、ブレスレット、指輪、ネックレス、そして簪。翡翠の簪はシンプルでありながら、華やかな印象を持たせてくれます。
お着物との相性もよく、上品な雰囲気を演出してくれるので、翡翠の簪はとても人気なんですね。男性に人気なアクセサリーは、やはりブレスレットになります。男女を選ばない美しい色合いは、男性にもとても人気です。
ところで、そんな翡翠の持つパワー、意味や効果ってご存知ですか?
あまり詳しくはないという方のために、ここで翡翠とはどんなものなのかをまとめてみました。
翡翠の種類
翡翠には大きく分けて2つの種類が存在します。
それは、「ジェイダイト(硬玉)」と「ネフライト(軟玉)」。
この2つの天然石の総称として「翡翠」という言葉が用いられているんですよ。
これら二種は見た目はよく似ているのですが、鉱物の成分、硬度といったものは全く異なり、その効果も異なります。
ただ一般的に「翡翠」といった場合は、硬玉のジェイダイト(ジェダイト)を指すので、ここではこのジェイダイトを中心に、その効果やパワーを紹介してきます。
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パワーストーンとしての翡翠
翡翠の持つ意味や効果
翡翠には、持ち主の忍耐力を強化することで精神的な成長を促し、結果として人徳を高めるといった効果があると言われています。
また、古来より魔除けとして使われてきた翡翠には、持ち主を守護する働きがあると言われており、災いやマイナスエネルギーから持ち主を守ってくれます。
これらをまとめると、期待できる効果は
・忍耐力強化
・精神的な成長
・人徳を高める
・魔除け
・災い回避
となります。
さらに翡翠には、この他にも健康関連に影響を与えるため、腎臓を始めとする内蔵の病気悪化を防ぎ、癒す効果があると言われています。
また目の病気にも効果を発揮するとして、昔は目の治療にこの翡翠が用いられていたそうです。
とはいっても、健康面での効果は医学的根拠に基づくものではないので、その点は十分理解しておいてください。
ただ、自然治癒力を高めるというイメージであれば、それは正しいと思います。
色による効果の特徴
上で挙げた翡翠の効果は、ベースとなる効果になります。
どういうことかと言うと、翡翠は色によっても微妙に効果が違ってくるのです。
もっとも、パワーストーンは基本全てそうなのですが、翡翠には様々な種類の色があるので、それを知っておくことは特に重要になってきます。
緑色、赤色、ラベンダー色、黄色、白色、黒色など。
では、以下にそれぞれの色の効果を挙げていきます。
緑色や青色は
・持ち主を危険から守る守護効果
・創造力を高める
・ヒーリング効果
・視力回復など眼にまつわる病気を治す治癒効果
・新陳代謝の活性化を促す
・内蔵機能の回復を促す
赤色や褐色は
・怒りを鎮め冷静さをもたらす
・問題解決能力を引き出す
薄紫色やラベンダー色は
・悩みや迷いを払拭する
・情緒の安定を促す
・ヒーリング効果
黄色や橙色は
・便秘改善効果
・消化不良を改善し、胃腸の働きを良くする
白色は
・安心感や安定感をもたらす
・寛大な心を育む・沈静作用
黒色や灰色は
・強力な魔除け効果
・忍耐力を高める
これらは、翡翠のもともとの効果に対して追加効果になります。
翡翠をパワーストーンとして持つ際には、色別の効果もしっかり確認しておきましょう。
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翡翠の歴史とこぼれ話
翡翠は、よく幸福の石や魔術をもった石なんて言われます。確かに、あの独特の色合いには神秘が感じられますよね。
翡翠は、日本では縄文時代から使われていたように、有史以前から人と関わってきた鉱物です。それだけ翡翠に関する歴史も言い伝えも沢山あります。
中でも有名なのは、インカ帝国とマヤ文明でのお話。
当時、翡翠には「不死」の力(魔力)があるとされており、翡翠と共に埋葬すると復活できると信じられていたそうです。
そのことは、遺跡から出土した品々を見ても分かります。
マヤ文明では翡翠で作ったマスクをミイラに付けて埋葬していました。
勿論、高貴な身分の人の話ですが。
ツタンカーメンの黄金のマスクならぬ翡翠のマスク。
インカ帝国でも、翡翠は再生と不死を司る石として、重宝されていたそうです。
(残念ながらインカ帝国時代のものは、侵略したスペイン人たちによってヨーロッパに持ち去られたため、その多くは発見できていないそうです。)
二つの異なる文明で同じ力があるとされていたことは、翡翠のパワーが本物であると信じる理由にはなるのではないでしょうか。
翡翠のパワーを高める浄化方法
パワーストーンにもさまざまな種類があり、その石その石にあった浄化をしなくてはならないという話は聞いたことがあるでしょうか?それは、石の持つ性質がそれぞれだから。
水に弱い性質の石を水で浄化しては、石そのものを苦しめる行為ともいえます。それではせっかくの石のパワーもなくなり、パワーストーンではなくなってしまいます。
ですので、しっかりとその石にあった浄化方法を知る必要があるのです。
翡翠に合った浄化方法はというと以下のものになります。
・日光浴
・月光浴
・香りによる浄化
・水晶による浄化
翡翠は格別水に弱い性質を持っているわけではないのですが、吸収力に優れているため避けたほうが無難だとされています。
どの方法で浄化するにしても、とても重要なのでしっかりと調べて正しく実行してください。方法そのものはそれほど難しくはありませんが、しっかりと注意事項を守ってやらないとパワーストーンがパワーを失うことになりますからね。
ちなみに、翡翠は水晶との相性がとても良いので、水晶クラスターないしは水晶のさざれを用いた浄化方法で浄化することで、翡翠のパワーチャージにも繋がり、大変良いとされています。
水晶での浄化はリスクも小さいですし初心者でもお手軽にできるので、ぜひ試してみてくださいね。
最後に
ただ美しい装飾品として翡翠を堪能するだけではなく、パワーストーンとしての効果も意識してみてください。
そうすれば、お洒落にもなるしパワーも得られるしで一石二鳥ですからね。
目的に応じて色別の翡翠を使いこなすのも良いと思いますよ。