昭和を代表する歌手の一人であるペギー葉山さん。

その彼女が現在どうなっているのか

気になっている人も多いと思います。

もうお世辞にも決して若くはありませんからね。

 

でも、現在のところ

その心配は全く無用

と言って良いかも知れません。

pegihayamatop

 

ペギー葉山に年齢は関係ない?

ペギー葉山さんの年齢は現在82歳

1933年12月9日生まれで、

第二次世界大戦をもろ経験している年代です。

であるのにも関わらず、今も現役バリバリで、

コンサート開催のために全国を飛び回っていらっしゃいます。

多くの人は

「早く退職したい」

という想いを抱えながら仕事をしているのに、

ペギーさんのように成功してお金も

十分に持っている方がここまで頑張れるのも

不思議に思えるところはありますよね。

pegihayamakatetuko

 

この精神力の背景には、一体何があるのかと考えたところ・・・

それは個人的な意見として、

「思いやり」

なのではないかと思うのです。

 

Sponsored Link

 

葉山さんの家族

ペギー葉山さんについて、仕事面では

大きな浮き沈みがなく比較的安定していたので、

世間的にはあまり苦労がないように

映っているかも知れません。

しかしながら影(プライベート)では

色々とかなりご苦労をされてきている方です。

それは家族との関係を見ても、

十分に察することができます。

 

息子

ペギーさんには一人の息子がいらっしゃいます。

その息子さんについて、

葉山さんご自身が自閉症であるということを

テレビ番組内で告白していました。

 

自閉症の定義は非常に広いので

捉えようによっては必ずしも

悪い場合ばかりではないのですが、

ペギーさんの息子さんのケースは

大きな問題となってしまっていたようです。

一言で言えばコミュニケーション不全であったり、

精神的に不安定で、学校で虐められたり、

教育係の人が手に負えなかったりしたとのこと。

 

それでも息子さんは

1968年生まれ

現在50歳近くになるのですが、

今では陶芸家・森英児として

しっかりと自立した活動をされています。

恐らくこれは葉山さんが母親として、

彼が苦しいときも懸命に支えてきたことが

非常に大きいのではないかと私は思いますね。

 

Sponsored Link

 

ペギー葉山さんの夫は

根上淳(ねがみじゅん)さん。

昭和に大活躍したスター俳優なのですが、

現在ではあまり知らない人も多いかも知れませんね。

 

※若い頃の根上さん

negamijunsan

 

1923年生まれでペギーさんよりも

10歳年上になります。

ですからご健在なら90歳を

越えていることになるのですが、

もうすでに他界されています。

 

ペギーさんとは

1965年に結婚

をされています。

理由はペギーさんが

根上さんの大ファンだったからで、

ペギーさんとしては夢が叶った形になりますね。

 

根岸さんは戦後間もなく俳優としての

活動を開始し、すぐに売れっ子となりました。

もともとは俳優志望ではなく

とりあえず繋ぎの仕事のつもりだったのに

早々にブレークしてしまったので、

役者の道を本格的に目指すようになります。

 

もし別の道へ行っていたら

ペギーさんとも出会っていないわけですから、

これも運命的な何かを感じずにはいられません。

negamijunsan3

negamijunsan2

 

脳梗塞と介護

その後は年齢を重ねると共に

主役としての出演は減っていっても

脇役として重宝され、仕事面では

順調であった根上さんですが、

1998年、糖尿病による

合併症からの脳梗塞により倒れ、

そのまま現場を離れて

自宅で療養することになりました。

それだけではなく、根上さんは

脳梗塞の後遺症として日常生活も

自力で送ることができなくなってしまいました。

2000年の時点で要介護4であったとのこと。

 

これが彼にとってかなり精神的に辛かったようです。

根岸さんはその不満を

妻であるペギーさんにぶつけ、

ペギーさんもそんな変わってしまった夫に

悲しく感じたことを後のインタビューで語っています。

でもこれは仕方ないことだと思いますね。

普通のプライドを持つ男性であれば、

誰かの世話にならなければ

生きられないなんていう状態は辛いでしょう。

 

ただとはいえペギーさんの立場からしてみれば、

ペギーさんが根上さんのことを思って

一生賢明に介護をしても不機嫌になり、

家をバリアフリー用に改装しても、

それに対してまた不機嫌になったり、

と自分の想いに対して

それを無下にするような態度を取られてしまうと

気が滅入ってしまうのもわかりますよね。

認知症も混ざっていたそうですし。

しかももともと自分の憧れの人だったわけですから、

できればこんな姿は見たくないと思ったことでしょう。

 

それでもペギーさんは

根上さんの介護を献身的に続けましたが、

2005年10月、82歳

でその生涯を終えられました。

 

家族の精神がパワーの源

なかなか意地を張って

素直になれなかった根上淳さんも、

葉山ペギーさんの介護に対しての

感謝の気持ちはしっかりとあって、ふとしたときに

「あんたがいないと、おれ、死んじゃうよな」

と、呟くことがあったそうです。

 

以下はペギーさんが根上さんが

天に旅立った際に語った言葉。

「長い闘病生活でした。安らかな眠りの中で天国に旅立っていきました。『よく頑張ったね、あっぱれ』という言葉をかけてやりたい。介護をして、彼からたくさんのエネルギーをもらった私は、これから悲しみとの闘いの日々になると思います。私の歌を愛してくれたので、思い出を胸に歌い続けなければと自分を叱咤(しった)激励しています」

 

私はこの言葉こそが、

葉山さんがいつまでも精力的に活動している、

そしてできている理由なんだと思います。

つまりペギーさんの歌を愛した夫・根岸さんが、

ペギーさんの歌を本当に必要としている人の声を代弁した

のです。

もし夫がいなかったら、

恐らくペギーさんはもう

引退されているのではないかと思います。

 

そして旦那や息子に対してだけでなく、

間違いなくファンに対しても

「思いやり」という愛情を注ぐ方なのでしょう。

「ファンも家族」の精神

で、同じように大切に思っている。

だからこそ自分の歌を

本気で必要としてくれる

ファンがいるとわかったら、

それに応えようと一生懸命になるのです。

 

でなければこんなに頑張るはずがありませんよね。

 

こうなったら、たとえ

「もう十分頑張ったから引退しても良いと思うよ」

と助言しても、余程のことがなければ

引退されない気がします。

何だか、使命感で動いている印象すら受けますね。

 

そうなれば恐らく周囲の人も、

限界まで頑張るペギーさんを

心行くまで見届けたいという気持ち

なのではないかと思います。