大谷翔平選手は、近い将来

メジャーに行くのが濃厚とされています。

 

時期についてはほとんどの人は

2017年(のシーズンオフ)になる

と予想しているのですが、

ここに来てとある事情から

「2019年になるのではないか」

という噂が浮上してきました。

 

個人的にも2017年に行った方が良い

という考えを持っているのですが、

ここでは

大谷選手のメジャー移籍する年

適正年俸の考察

を中心のテーマとして取り上げていきたいと思います。

 

メジャー移籍は2017年がもっとも濃厚な理由

現在メジャーで最大の注目選手

と言っても良いレベルの存在である大谷翔平選手。

移籍は少なくとも来年(2017年)

以降になるというのにも関わらず、

今からどこの球団に行くか等

大変な話題となっています。

 

メジャー球団としては

「一刻も早く欲しい」

と考えていて、多くの球団が

とてつもない契約金を用意して

準備しているようです。

そんな状況ですから、基本的には

後は本人と球団の意思さえそぐえば

メジャー移籍が決定するわけですが。

 

本人の意思としては、

高校卒業の時点で

即メジャー入りを希望していた

メジャーへの思いは全く変わっておらず、

つい先日も

「来年の移籍は全然ある」

という発言をしていました。

 

また、球団の意思としても、

もともとメジャー移籍を前提として

入団を勧めたこともあり、

本人の意思を尊重するという姿勢を示しています。

まあここで

「大谷選手は必要だから」

と言い出したら、世間からの

猛烈な反感は免れないでしょうからね(笑)

 

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「移籍は2017年ではない」という噂の理由

ではこれだけ条件が揃っていて、

なぜ2017年の移籍がないかも知れない、

という噂が出てきているのか。

それは、先日メジャーリーグの

労使協定が改定されたことにあります。

 

メジャーの労使協定では

もともと低年齢の選手との契約では

契約金に上限が設けられているのですが、

それが改定によって

23歳未満から25歳未満に引き上げられたというのです。

 

そしてその上限額は年間で

500万ドル(約5.5億円)くらいになります。

現在メジャーの各球団は大谷選手に対して

10年で3億ドル(約350億円)以上

の契約金を検討しているので、

それと比較したら単純に6分の1程度にしかなりません。

 

ということで、メジャー移籍は2017年ではなく、

対象から外れる25歳になる年の2019年だろう、

という噂が浮上したわけですね。

 

日米間の労使協定は別に存在する

しかしながら実のところ、

大谷選手はこの労使協定と関係がありません。

何故なら、日米間には別の労使協定が結ばれているからです。

 

このメジャー新労使協定は

主に有望なキューバの選手を

金万球団が抱え込むことを防ぐのが目的です。

ですから日本人である大谷選手には

上限は適用されないわけで、

どうやらアメリカのメディアが

早とちりして騒ぎ立てたようです。

 

まあ私は早とちりではなくて

これは確信犯で、

「話題性」目的だと思っていますが(笑)

大谷選手の移籍を心待ちにしている

日本とアメリカの野球ファンからしてみたら

間違いなく炎上する話題ですから。

実際、かなり話題になって

マスコミ側としては

美味しいことになったみたいです(笑)

 

2017年は濃厚だが・・・・・

ですから結局メジャー移籍は

「2017年が濃厚」

という結論に戻るわけですが、

では逆に2017年にならない

可能性があるとしたら、

それは一体どんなものなのでしょうか。

 

一つの大きな争点となっているのは、

日本選手がポスティング制度によって

メジャーに移籍する際に支払われる

入札金額の上限金です。

現在ポスティングの上限額は

2000万ドル(約23億円)

となっているのですが、

現在これが引き上げられるかどうか

が検討されています。

 

大谷選手が上限に達することは

100%間違いないので、要するに

上限額=入札額

となります。

ですから、それが上がるのか、

上がらないのかは大谷選手にとって

非常に重要な問題となります。

 

問題はポスティング上限が解放されるか?

ただし、これは大谷選手の収入と

関係があるわけではありません。

どういうことかと言うと、

ポスティングは球団が行使するものなので、

入札されたお金は

大谷選手の所属球団である

日本ハムファイターズに入る

のです。

 

ですから、ポスティングの上限が

改正されることで得をするのは

球団(日ハム)であって、選手(大谷選手)ではない

のです。

 

では、もしこれが現状維持、

ということになったらどうなるのか。

球団側が、

大谷選手のポスティング移籍を渋る

可能性があるということです。

そういうわけで、アメリカが

ポスティング上限を開放するかどうか

が命運を分けると考えている人もいるようですが・・・・。

 

移籍が2017年でしかあり得ない理由

しかしながら、この見解に対して

私は全くあり得ないことだとみています。

 

まず、前述のように大谷選手はもともと

メジャー移籍を前提として日ハムに入団し、

その条件を日ハム側も認めています。

ですから、ここで

「ポスティングでできるだけ稼ぎたいから」

という理由で大谷選手の

ポスティングを容認しなければ、

本人からも世間からも反感を買うことは

目に見えているのです。

 

最初の約束は破るし、

本人の意思も無視するし

という酷過ぎることになりますからね。

そんなリスクあることをするとは

私は思いません。

 

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ただし、日ハム側が

そのような情報を敢えて流すことは

牽制であり、脅しになるところはあります。

つまり、

「上限を解放しないとポスティングさせないぞ」

という姿勢を見せれば、

メジャー側としては

大スター候補である大谷選手の

2017年の移籍が実現しなくなる可能性を懸念するでしょう。

それは間違いなく避けたい事態なので、

日ハム側がその姿勢を見せるだけで、

メジャー側は上限解放の方に

気持ちが揺れるはずです。

 

それを狙って、戦略に組み込んでくる

可能性はあるのではないかと私は思うのです。

 

球団の年俸負担は大丈夫?

ちなみに、意外かも知れませんが

年俸の負担については

それほどないのではないかと私は思います。

 

大谷選手の年俸は

2015年の時点で2億

となっています。

そして2016年度の契約更改では

もしかしたら4億も超えるのではないか

と言われているのですが、

大谷選手の戦力としての貢献度、

スター性による集客力・視聴率のアップ、

宣伝効果等による球団に与える

メリットは計り知れないものがあります。

 

つまり、普通5億くらいになると

いくら成績がかなり凄くても

「球団に負担が掛かり過ぎて割が合わない」

と言われたりすることが多いのですが、

大谷選手の場合は間違いなく

それ以上の価値を生み出すことができます。

そう考えると、はっきり言って

4億なんて安過ぎる

くらいだと思うのです。

 

メジャーでは現時点でも

年間単位で30億円以上が基準となっているように、

もう日本の契約金の枠に納まるような

選手ではないのです。

 

価値に見合う価格はどのくらいか

では正当な価値であればどのくらいになるか、

と言えば、それはかなり難しいのですが、

それは球団側がどのくらいまで出しても

利益を生み出せそうと思うかになります。

 

そういう視点で考えると、

恐らく球団としては大谷選手に対してなら

10億以上出すことも普通に検討すると思います。

 

これはけっこうわかり易いのは、

大谷選手が国内球団へFA移籍することを

イメージした場合です。

一つの参考材料として、

今年のFA市場で非常に高価な契約を勝ち取った

阪神は糸井嘉男選手

推定4年20億円

楽天は岸孝之選手

推定4年16億円

となっています。

これらも相当大きな契約となっていますが

はっきり言って、大谷選手の実績と

将来の可能性は彼らを遥かに上回ります。

 

では球団はどのくらいの額を

用意するかと言えば、単純な実力の他に

上記のようなメリットを考えたら、

年間10億円単位は普通に用意すると思います。

ただしそこまでやると何かあったときに

一気に企業が傾くレベルですから、

それをしてくる球団はソフトバンクや

巨人のような金万球団に限られるでしょうが。

 

しかし実際は大谷選手がお金に拘る人ではないので、

完全に球団側に査定をお任せして

それに従っている、という感じになっていますけどね(笑)

金だけで判断する人であれば、

今年の移籍も十分にあり得たでしょう。

メジャー球団はすでに日ハムの10倍近い

莫大な資金を用意して待ち構えているんですから(笑)

 

この辺りからも、大谷選手の

異常なまでの冷静さと大物感を感じます。

本当に肉体的な才能だけではなく

精神的にも充実し過ぎていて、

現在その将来がもっとも楽しみな

若者の一人であるのは間違いないですね。