「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に出演したケネス・ブラナー。
「ハリー・ポッター」シリーズではこの1作品にしか登場していませんが、強烈なキャラを強烈な個性で持って演じていたせいか、妙に印象に残っています。
さて、そのケネス・ブラナーは、言わずと知れたシェイクスピア俳優であり、映画監督としても大変有名です。ここでは俳優、舞台役者、監督と精力的にこなすケネス・ブラナーについて、女性面でのちょっとしたスキャンダルも交えつつ、紹介していきます。
ケネス・ブラナーってどんな人?
プロフィール
ケネス・ブラナーは、1960年に北アイルランドに生まれました。
名門英国王立演劇学校(通称RADA)で演技を学び、首席で卒業すると、23歳の若さでロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団します。「ローレンス・オリヴィエの再来」と称えられ、数々のシェイクスピア舞台に立ちました。
しかし当の本人は演劇への限界を感じ、仲間と共に新しい劇団(ルネサンス・シアター・カンパニー)を設立。俳優として演技する傍ら、脚本執筆、映画監督、舞台監督などをマルチにこなし、今の英国演劇界を引っ張る重要な人物とされています。
それを称えられ、1994年にはCBEを叙勲されています。
Sponsored Link
アカデミー賞とは無縁?
超演技派役者と知られるケネス・ブラナー。
研究し尽くされたキャラクターの深層心理まで、見事なまでに体現するその演技は、クセが強いとかアクが強いとも言われるほど、強烈な印象を観る者の目に焼き付けます。
ところが、ケネス・ブラナーはまだ一度もアカデミー賞を獲得したことがありません。
それどころか、ノミネートすらあまりされません。
これはかなり意外に感じられる人も多いのではないかと思います。
前妻のエマ・トンプソンがアカデミー賞をいくつも授賞しているのとは対照的です。ケネス・ブラナーがアカデミー賞獲得まで到達しないのは、やはりおそらく演技のクセが強すぎるためなのでしょう。
因みに、英国アカデミー賞には数多くノミネートされ、そのうちのいくつかで賞を授賞しています。
ケネス・ブラナーの私生活とスキャンダル
ケネス・ブラナーは、1989年に女優のエマ・トンプソンと結婚しました。
結婚後は仕事でも共演することが多く、離婚する1995年までの間に4本共演しています。
因みに監督はケネス・ブラナーです。
ところがエマ・トンプソンとは、そのうちの一つの映画が原因で離婚をしてしまうことになります。
1994年に「フランケンシュタイン」という映画に出演したケネス・ブラナーは、そこで出会ったヘレナ・ボナム=カーターと恋に落ちてしまったのです。
そしてエマ・トンプソンを捨てて、ヘレナの元へ。
一方エマ・トンプソンもなかなかなもので、離婚後というか旦那の浮気発覚後、あっという間に次の男をゲットしています。その男性は、1994年に撮られた「いつか晴れた日に」(公開は1995年)で共演したグレッグ・ワイズ(ウィロビー役)。二人の間には子供もいます。
ですからケネスもエマもどっちもどっちなのではないかと言いたいところですが、その前から関係は冷えていたのかもしれませんね。
ケネスの前妻エマ・トンプソンは、ケネスと別れてから幸せな家庭を築いたようですが、ケネスの方はイマイチだったもよう。ヘレナとは長い間同棲していましたが、ヘレナがティム・バートンと出会ったことで、ケネスとヘレナの仲も終わりました。
その後、共演した女優と良い仲になったり別れたりを繰り返し、2003年にアートディレクターの女性と再婚しています。
子供はいないようです。以前インタビューで「子供は得意じゃない」というようなことを言っていたので、もしかしたら子供は作らないスタンスなのかもしれませんね。
Sponsored Link
ケネス・ブラナーの主な出演作
≪映画≫
・「炎のランナー」(1981年)
・「ヘンリー5世」(1989年)(兼監督)
・「愛と死の間で」(1991年)(兼監督)
・「ピーターズ・フレンズ」(1992年)(兼監督)
・「から騒ぎ」(1993年)(兼監督)
・「フランケンシュタイン」(1994年)(兼監督)
・「世にも憂鬱なハムレットたち」(1995年)(兼監督)
・「オセロ」(1995年)
・「ハムレット」(1996年)(兼監督)
・「恋の骨折り損」(2000年)(兼監督)
・「舞台よりすてきな生活」(2000年)
・「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002年)
・「裸足の1500マイル」(2002年)
・「お気に召すまま」(2006年)
・「ワルキューレ」(2008年)
・「パイレーツ・ロック」(2009年)
≪ドラマ≫
・「刑事ヴァランダー」(2009年-2012年)
「ローレンス・オリヴィエの再来」と言われるだけあって、シェイクスピア映画が多いのが目立ちます。中でもシェイクスピア四大悲劇の一つである「ハムレット」での監督兼主演は有名ですね。
北欧のサスペンスドラマを元に制作したこのドラマ「刑事ヴァランダー」では、苦悩や葛藤を抱えた一人の「人」を見事に演じています。いつものクセの強いケネスとは別人のようです!
また、
「魔笛」(2006年)
「マイティ・ソー」(2011年)
「シンデレラ」(2015年)
では役者としては出演せず、監督のみを務めています。40歳を越えるくらいから、監督としての専業が増えてきた感がありますね。
中でも2015年に上映された「シンデレラ」は、言わずもがなあの超有名なディズニー作品の実写版ということで大変な注目を集めました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」で見せたクセのある演技は、ケネス・ブラナーの持ち味です。
さらにクセのある彼を見たいという人は、是非ケネス・ブラナーが監督し主演しているシェイクスピア映画を観てみてください。
あるいは、普段のクセの強いケネス・ブラナー以外が見たいという方は、「刑事ヴァランダー」をお勧めします。このドラマで新境地を開拓したケネス・ブラナーの新たな一面が垣間見れますよ。