ドラゴンボールという作品において、強さはなくとも主要キャラの一人と言える亀仙人。
ですがドラゴンボール超では、その強さにも注目が集まっています。
宇宙サバイバル編の戦士10人にも選ばれていますが、ここではそんな亀仙人の特徴と現時点での強さについて取り上げてみたいと思います。
概要
亀仙人の特徴
亀仙人はドラゴンボールの原作第三話から登場する、悟空やクリリン、ヤムチャ、天津飯といった面々の師匠です。
初登場した頃は武天老師、もしくはジャッキーチュンとして他を圧倒する強さやその他の特徴で存在感を示していました。
年齢はエイジ430年生まれで、初登場時に319歳であったことから、ドラゴンボール超の時点では350歳くらいとなっています。
これは普通の人間としては考えられないことですよね。
実は亀仙人については、過去に
不老不死の水を飲んで不死身になった
という逸話が紹介されています。
そのため、亀仙人がこれだけ長く生きれるのは不老不死だから、と考えている人も多いようです。
しかしながら、実のところ亀仙人は不老不死の水は飲んでいません。
それははっきりと本人が明言しているので確かな情報です。
ピッコロ大魔王に対して当時は使用した者は命を落とすと言われていた魔封波を使う際に、その事実を知っていた天津飯に自分を止めさせないために敢えて嘘を付いたのです。※ちなみにドラゴンボール超ではトランクスが魔封波を使ってもピンピンしていましたが、これは使用者の体力が一定以上ない場合に限る、との設定が追加されたからなようです。
とはいえ、普通の地球人で300歳越えをしているとしたらそれはそれでかなり異常なことではあるので、飲んだのは不老不死の水ではなくて長寿の水だったとしたら、一応筋は通りますよね。
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亀仙人はもともと弱い?
亀仙人は宇宙サバイバル編で力の大会の10人のメンバーに選ばれていますが、多くの前作読者・視聴者はこれにかなり違和感を感じています。
それはやはり、亀仙人に対して全く強い印象がないからです。
初期ドラゴンボールでの強さ
まず、亀仙人は初期のドラゴンボールにおいて最強キャラではありましたが、ぶっちぎっていたわけではありません。
悟空達が出場した最初の天下一武道会でも優勝こそしていますが、圧倒したわけではなく悟空とかなり良い勝負をしています。
二回目の天下一武道会では、天津飯と対戦した際に押され気味で交戦した後、自ら場外に降りるという形で敗北を喫しています。
そしてそのすぐ後のピッコロ大魔王との戦いでは、まともに戦っては全く相手にならないということで魔封波を使用し、失敗してそのまま命を落としています。
こうして並べてみると、亀仙人がどれだけ弱いかが一目瞭然ですよね。
さらに、その後ラディッツ戦後に手に入れたスカウターで亀仙人の戦闘力を計測した際、その数字は139。クリリンは200、天津飯は250辺り、ヤムチャですら170程度で、弟子たちより完全に下回っていました。
確かに戦闘力はパワーを集中したりすることで大きく変化しますが、亀仙人がピッコロ大魔王より大きく劣る実力であると考えたら、ラディッツ戦の時点でそれを上回っているのはおかしなことではないと思いますね。
ですから、亀仙人はもうこの時点で完全に弟子たちに追い抜かされていたと捉えることはできます。
ドラゴンボール超での強さ
ところが、ドラゴンボール超になってから亀仙人は何故か明らかに急激に強くなりました。
まず、復活フリーザ軍の来襲の際には戦うメンバーとして集まったのですが、その際にフリーザの手下達を蹴散らしていました。
いくら雑魚とはいえ、フリーザの手先ですから戦闘力は500~3000程度はあるはずです。それをまとめてかめはめ波で消し飛ばしていたのですから、この時点でもう旧作の亀仙人ではありません。
さらに、操られて天津飯と一戦を交えた際には、萬國驚天掌( ばんこくびっくりしょう)らしき必殺技で勝利を収めています。
天津飯はゴテンクスとピッコロを吸収した魔人ブウ相手にも活躍していたほどの実力者なので、その天津飯に勝ってしまうのは力関係が一体どうなっているのか、もはや想像するのが大変難しくなってきますね。
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亀仙人の現在の強さには秘密あり?
しかしながら、この往年のファンの疑問に対して鳥山明先生は一応答えています。
「亀仙人はもともと本気を出したらこのくらい強い」
のだとか。
その鳥山先生の意向を作品の中でも反映させてか、先日の超でも悟空が亀仙人と戦った際に
「じっちゃんオラ達にすげえ力隠してたな」
と語っていました。
しかしそれだったら、なぜピッコロ大魔王戦では世界の命運が掛かった場面で本気を出さなかったのか、となりますが、それについては先日の超で、悟空が放ったセリフの中に答えがあります。
「じっちゃん隠れてすげえ修行してたんだな」
というセリフです。
つまり、亀仙人は
と考えると、辻褄が合うのではないでしょうか。
戦闘力のインフレに便乗
とはいえ、戦闘力139がそこまで強くなるのはさすがにおかしいのではないか。という印象を抱いている人も多いようですが、これに関しては、ドラゴンボールという作品においては意外とそうでもありません。
確かにサイヤ人のインフレには付いていけていませんでしたが、それ以外のキャラもラディッツ以降は短期間で恐ろしく強くなっています。
たとえばラディッツ戦では170程度だったヤムチャの戦闘力ですが、1年経ったら1500くらいにまで跳ね上がっています。サイバイマンの戦闘力が1200なのですが、そのサイバイマンを完全に押せるくらいの強さがあったからです。これは、悟空とピッコロがタイマンでは手も足も出なかったラディッツに匹敵する実力になります。
それまで何年も修行してきていたはずなのに、たった一年で10倍も強くなっているわけですからね。であれば、亀仙人もちょっとしたきっかけで一気にパワーアップしても不思議ではないのではないでしょうか。でも年齢的に・・・・という方もいるでしょうが、亀仙人の場合は老人という概念がなさそうなので、いつまでも強くなれるような気がします。
いずれにしても、前に出したいキャラは戦闘力のインフレに便乗させて適当に理由を付けることで目的を達成できるので、かなり何でもありの状態となっていますね。
力の大会での活躍を期待
このように、亀仙人はもともとの強さよりも格段にパワーアップしているので、力の大会では普通に実力的にも戦力として役になってくれそうな気がします。
それ以外にもまだ披露していない必殺技があるようなので、本番では新技の登場も期待できるかも知れませんね。
天津飯に言った不老不死の水は嘘かもしれませんが、不死鳥に不老不死にしてもらったという発言をウミガメがしていたと思います。
亀仙人は初期に一度だけ、フライパン山の火を消すときに本気モードにもなっています。
そこからずっと、悟空と戦った時も、天津飯と戦った時も、ピッコロ大魔王と戦った時も、本気モードになっていませんでした。
本気モードの時は、元々この強さだったのかもしれません。
ラディッツにもナッパにもベジータにも勝てる実力あったと考えると、ストーリー壊れてましたね。