iPhoneの中のデータを一括消去する初期化とは?
初期化するとデータが全くないiPhoneになる
iPhoneは初期化という機能を備えています。
初期化とはiPhoneの中にあるデータを全て削除し最初にiPhoneを受け取ったときの状態に戻すことを言います。
初期化してしまうと写真データや連絡先やLINEの友達、ゲームアプリのデータなどバックアップをとっていないと戻ってこないデータが沢山あるので注意も必要です。
ここでは、最新機種であるiphone5~7の初期化方法(全て共通)にフォーカスしたいと思います。
Sponsored Link
初期化が必要な状況とは
iPhoneの初期化が必要なときとはどんなときでしょうか?
データを全て消し、工場の出荷状態に戻すので基本的は使っていたiPhoneを手放すときが多いです。
機種変更時
携帯会社によっては今まで使っていたiPhoneを下取りして、下取り価格に応じて機種変更の際に割引をするというキャンペーンを行なっています。
ここで預けたiPhoneはリサイクルされ他の海外で売られることが多いようなので、下取りの際には必ず初期化を行うことになっています。
ショップであれば店員の指示のもと、一緒にiPhoneの初期化を行うので安心です。
使っていたiPhoneをスマホ買取に出すとき
iPhoneといえば端末代が高価というイメージがあると思います。
日本で一番人気のなるスマホはiPhoneなので、買取に出してもそれなりの金額で買い取ってもらえることが多いです。
ここで買い取られたiPhoneはその後クリーニングされ、店頭で販売されます。そして誰かがそのiPhoneを購入して使うようになります。
だからこそスマホの買取に出す場合には、あらかじめ所有者本人がiPhoneの初期化を行なっている必要があります。
初期化をせずにデータが入ったスマホを買取に出すことは、個人情報保護の観点から店頭で買取を断られてしまいますので、使い終わったiPhoneを売りたいと思っている人は必ずiPhoneの初期化が必要です。
iPhoneを修理に出すとき
iPhoneには基本的に修理という概念がないため
新品同様の機種かリフレッシュ機種(動作確認が行われている機種)
と交換をすることになります。
直接店頭、もしくはAppleの修理サービスを利用するときにもiPhoneの初期化が必要です。
店頭つまりAppleの正規代理店か、Apple Storeなどでは店員の指示のもと一緒に初期化を行います。
ただし配送での修理交換では、所有者本人が初期化を行わなければいけません。
Appleの配送修理の業者はクロネコヤマトの宅急便ですが、取りに来られた際に必ず「初期化を行なっているか」確認されます。
iOS 10を搭載したiPhoneの初期化方法
以下はiPhoneの基本となる初期化方法です。
- 「設定 → 一般 → リセット → すべてのコンテンツと設定を消去」
- パスコードを設定していればパスコード入力
- 「iPhoneを消去」で初期化が開始。
初期化の際の注意点は
携帯キャリアの電波を受けていること
または
Wi-Fiに接続されていること
です。
一度「iPhoneを消去」を押してしまうと全てデータが消されてしまうので、押す前にはバックアップができているかの確認を必ずしてください。
Sponsored Link
iPhoneを初期化する際に準備しておくこと
iPhoneの初期化を行う際には準備することがあります。
①「iPhoneを探す」をオフにする
「iPhoneを探す」とはiPhoneどこかに置き忘れてしまったときや、紛失してしてしまったときなどにiPhoneがある場所を調べることができる機能です。
初期化をする際には必ずオフにする必要があります。
「設定 → 設定画面の一番上に出ている自分の名前 → iCloud → iPhoneを探す」
元々オフになっていなければそのままでいいんですが、オンになっている場合はApple IDのパスワードを入力してオフにしてください。
②iPhoneのバージョンが最新になっているか
例えばバックアップをとったときのiPhoneのバージョンがiOS9の場合、iPhone7に機種変更するとiOS10が最初から入っています。
iOSのバージョンが違うこの状態ではデータを戻せないので、バックアップを取る前に必ずiPhoneのバージョンを最新にすることをおススメします。
iPhoneのバージョンアップ方法
- iPhoneがWi-Fiに繋がっていることを確認
- 「設定 → 一般 → ソフトフェアアップデート」
- ソフトフェアをダウンロードが表示されていれば押す
- 「インストールしますか?」の表示が出たらインストールを押す
- アップデート終了後「HELLO」が表示
- ロック解除をしてApple IDのパスワード入力などをし完了
③iCloudでバックアップを行う
最近ではパソコンを持っていない人も多いので、パソコンを使わずにiPhoneとWi-Fi環境だけでバックアップを取る方法を説明していきます。
iPhoneがWi-Fiに接続されている状態でiCloudにバックアップを取る方法。
iCloudにバックアップをとっておくとは?
iPhoneのApple IDを持っている全ての人には、iCloudという倉庫のようなものが無料でついています。
iPhoneの中の写真・連絡先・設定内容といったデータを5GBまで預けることができます。
中には預けられないデータもありますが、ほとんどは可能。
iPhoneの中のデータを保管しておけば機種変更したときの新しいiPhoneに前のiPhoneのデータを引き継ぐことができます。
iCloud バックアップ方法
iPhoneがWi-Fiに接続されている状態で
- 「設定 → 設定画面の一番上に出ている自分の名前 → iCloud → iCloud バックアップ」
- 「iCloud バックアップ」をONにして
- 「今すぐにバックアップを作成」を押します
- バックアップが終わるまでそのまま待ちます
- 「今すぐバックアップを作成」の下の日付と時間がバックアップをとった時間になっていれば完了
*注意点はバックアップをとりたいものがオンになっているかどうかです。
「設定 → 設定画面の一番上に出ている自分の名前 → iCloud」
ここまで進むと下に写真や各アプリのオン・オフボタンが出てきます。
必ずバックアップをとりたいものがオンになっていることを確認してください。
またWi-Fiに接続していないとバックアップをとることができません。
iCloudでバックアップを取れるのは5GBまで
iPhoneに写真が多かったり、動画が多かったりすると無料の5GBの範囲に入らず全てのデータを引き継げません。
この場合は
「設定 → 設定画面の一番上に出ている自分の名前 → iCloud
→ iCloudストレージ → さらに容量を購入」
で無料の5GBの倉庫をお金を出して大きくすることができます。
iCloud容量購入の金額
- 50GB ¥130/月
- 200GB ¥400/月
- 1,000GB ¥1,300/月
- 2,000GB ¥2,500/月
バックアップの期間は初期化の理由にも依りますがせいぜい一ヶ月で十分だと思うので、そう考えれば大した額ではないと思います。
大概は50GBで収まると思いますし、ね。
新しいiPhoneにデータを戻す方法
バックアップがとれていればそのデータを新しいiPhoneに移すことができます。
①iCloudからデータを復元
新しいiPhoneが出荷状態になっていることを確認してください。
出荷状態とは画面に「HELLO」という表示が出ている状態です。
*注意*
携帯ショップで機種変更すると一度iPhoneを使える状態にすることが多く、この状態ではiCloudバックアップからデータを新しいiPhoneに戻すことができません。この場合は一度iPhoneを初期化し最初からやり直す必要があります。
- iPhoneがWi-Fiに接続されているか確認
(データを戻す復元にもWi-Fiは必須です)
- iPhoneのロックを解除
- 言語・国・キーボードを選択
- Wi-Fiの選択・位置情報・指紋・パスコード
- 「iCloudバックアップから復元」を選択
- 「復元の実行中」が終わりAppleマークが出たあと「HELLO」が表示されれば復元は終了
- Apple IDのパスワード入力
- iPhoneを探すのオン・オフなどを進み完了
データの移行をする復元が終わったあともアプリ内のデータをダウンロードするので、iPhoneの画面の全てのアプリのダウンロードが完了するまではWi-Fiに接続したまま、電池がなくならないよう注意してください。
まとめ
- iPhoneの初期化をすることで個人情報を消去できる
- 初期化をする前には必ずバックアップを取りデータを新しいiPhoneに復元できるようにしておく
- パソコンがなくてもWi-Fi環境があればバックアップは可能(ただし一部データが移行できないものがある)
- iCloudのバックアップは5GBまでは無料、それ以上は有料