顔や首にいつの間にかできてしまったイボ

鏡を見るたび目についてなんだか気になっちゃいますよね。

自然に消えるかな?と思って放ってはみても、一向に無くなる気配はないし…。

そこで何らかの対策を講じるわけですが、一つ間違うと逆効果になったり問題が拡大してしまうので注意が必要です。

イボの種類を理解し、それに応じた適切な対応をしなければなりません。

ここでは顔や首にできてしまったイボを除去したいという方のために、それぞれの種類に応じた除去方法等を取り上げていきたいと思います。

 

顔にできるイボの種類

イボには様々な種類がありますが、顔や首にできるイボに限定すれば、大体以下のうちのどれかになります。

 

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尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

これは顔にはできませんが、代表的なイボとして挙げられます。

これはウイルス性のイボで、主に手や足にできるタイプになります。固くて丸く、透明の突起なのでタコに似ていますが、中に血液が通っているという点で別物になります。

その中でもいくつか種類がありますが、それぞれ原因と症状はほぼ同じで、主に形の違いによって分類されています。上で名前が挙がった糸状疣贅も尋常性疣贅の一種で、糸状の形をしているからこのように呼ばれます。顔にできる種類はなく、首にできるのも糸状疣贅のみです。

 

青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)

こちらは20歳前後の女性が発症するイボで、高齢になるにつれてあまり見られなくなるタイプになります。

ニキビに非常によく似た外見で、俗に偽ニキビと呼ばれることもあり。

違いはニキビは菌の増殖であるのに対して青年性扁平疣贅はウイルスによるものであることですが、ニキビは1~2週間程度で大体消えるのに対し、青年性扁平疣贅はなかなか消えないことも多いです。

どちらも周囲に感染することで広がっていくので、適切な対処を怠るとどんどん増えていきます。

また、ニキビとは別物であるために、ニキビ薬を使っても効果はないのでそこは注意しなければなりません。

 

老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)

こちらは歳を重ねるとできるイボになり、原因は角質粒(古くなった角質や皮脂が混ざり合って発生するもの)です。

一つ一つの大きさは1~2ミリ程度と小さいのですが、大きくなっていく場合もありますし、どこにでもできますし、高齢になるにつれてでき易くなるという特長があります。

形は突起型と平型があり、色は主に肌色から黒色の間になります。

 

顔や首のイボの間違った除去方法

「お金をかけたくないし、通院もしたくない」などの理由から、自分でイボを除去したいという方もいらっしゃるかと思いますが、顔や首は皮膚が薄くてデリケートなため注意が必要です。

イボの除去と聞くと、薬局で売っているようなイボ取り専用の薬品を思い浮かべる方も多いでしょう。
ですが、このような薬品を顔や首に使用するのは危険です。

薬局で売っているイボ取り専用の薬品は、ほとんどが足の裏にできた魚の目や硬くなったタコに使うものだからです。

そのため成分にはサリチル酸などの、厚くなった角質を柔らかくする非常に強力な成分が含まれているので、顔や首に使用するとイボだけではなく周辺の薄い皮膚まで溶けてしまって跡が残ったり、色素沈着を起こしてしまいます。

イボをハサミや糸で切るのもオススメできません。

消毒不足で炎症を起こす可能性があるし、跡が残ってしまう危険があるからです。

更にイボの種類によっては、ハサミや糸で切ってしまったことによって再発してしまうことがあります。糸状疣贅(いとじょうゆうぜい)という首の周りにできるイボがあるのですが、このイボはウイルスが感染することで発生するため、周囲に広がってしまうリスクもあります。

 

健康な肌の場合は、ウイルスが肌に侵入しても、肌の免疫細胞がウイルスを撃退してくれます。

また、肌周期(ターンオーバー)で古い細胞が剥がれ落ちるときにウイルスも一緒に剥がれ落ちていくのですが、免疫力の低下や肌周期(ターンオーバー)の働きが悪くなると、ウイルスが肌表面に居座り続けてイボに変化してしまいます。

つまり、切るのではなくて食習慣や生活習慣に気を遣って見直しながら、顔や首のイボに直接効く適切な成分を取り入れていくことが一番理想的な対処法になります。

 

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顔や首のイボを安全に除去する代表的な方法

イボのできにくい、あるいはできても自然治癒できる体を作っていくことが一番良いのですが、ピンポイントで治したい場合、顔や首などの皮膚の薄い部分にできたイボを安全に除去する方法についてご紹介します。

 

ウイルス性のイボ

≪内服薬で除去する≫

内服薬といっても色々あるのですが、その中で一つの例を挙げると、ヨクイニンという漢方薬にはイボの原因になるウイルスの働きを抑える働きがあります。

飲むだけで効果が得られるので、痛みを伴わない治療方法です。

ただ、体の免疫力を高めることで完治を目指す方法なので、取り除くのにかなり時間がかかりますし、あくまで直接的ではないので必ずしも消えるとは限りません。

 

角質粒が原因のイボ

≪イボ専用の除去クリームで除去する≫

角質粒が原因である老人性疣贅の場合は、顔や首に使える角質除去専用のクリームを使用することで除去することができます。

クリームで角質粒に潤いを与えることで、硬くなっていた角質粒を柔らかくします。

自然に根本からポロっと取れるので、跡が残ることもありません。

ですが老人性疣贅であることと、それ用のクリームであることは予め確信を持っている必要はあります。

 

≪ピーリングで除去する≫

ピーリングとは、日本語にすると「剥がす」の意味です。

角質粒は肌周期(ターンオーバー)が正常に行われていないことで古い角質が蓄積してしまうことが原因で発生します。

つまりピーリングは古い角質剥がすという方法で、古い角質を除去すると共に、新しい肌の生成を促す効果があると言われています。

 

治癒が難しくになったイボ

イボが定着してしまうと、通常の方法での治癒は難しくなるので、直接的に消し去る必要が出てきます。

 

≪レーザー等で除去する≫

皮膚科や美容外科では、レーザーを使ってイボを除去します。

医師の診断の元、発生しているイボの状態に合わせたレーザーのレベルを選択します。治療による出血も少なく、傷跡も残りにくい方法です。大抵の人はほとんど痛みを感じないようです。

治療期間は1か月から半年ほど。発生しているイボの種類や大きさ、治療からの回復具合によって期間に差があります。

治療費はイボ1m㎡あたりにつき2,000~5,000円。病院によって治療費にかなり差があります。

治療費はいくら必要なのか、治療を受ける前に病院側にきちんと確認しましょう。

 

また、最近は液体窒素(窒素をマイナス196度に冷やした液体)を使用して除去する治療法も増えて来ていますね。ですがそれぞれ長所と短所があって、ざっくり挙げると

  • レーザーの方が確実性が高い
  • レーザーの方が跡が残り難い
  • 液体窒素の方が値段が安く済む
  • 液体窒素の方が時間と回数が掛かる傾向あり

といった具合になります。

個人的な意見としては、やはり跡が残るのは一生のことなので、そのようなリスクを冒すくらいなら多少高くてもレーザー治療の方が良いと思います。