ドラクエ11において、復活の呪文が採用されるという非常に重大な事実が判明しました。

これに対しやや過剰な反応を見せるのは、ファミコン世代の叔父様たち。

というわけで、今回はこの復活の呪文にフォーカスしてみたいと思います。

 

復活の呪文とは

復活の呪文とは、ファミコン版のドラゴンクエスト1、2で採用されていたセーブ代わりのシステムです。

当時のファミコンソフトはまだデータを保存する機能がなかったので、冒険を中断するために別の方法が必要でした。ですから復活の呪文というのは、簡単に言えば冒険を記録しそこから再開するためのパスワードになりますね。

これがなかなか厄介な代物でして、そこそこ長く、なんと

1で20文字、2で最大52文字

にもなります。

それがランダムの文字列となっているので、とても記憶できないためにノートやメモに書き写し、ゲームを再開するときにその書き写した復活の呪文を入力する、という流れになります。

今の若い人達からしたらあり得ないくらい地味で面倒な作業に感じるだろうと思いますが、当時はこういうのが普通の時代だったのです。

ドラクエ11復活の呪文の復活

 

ところが、これだけのランダムの文字列を書き写していれば、当然一文字くらい間違えたり飛ばしてしまうことがあります。そうなればもうそこから再開はできなくなるので、その前に再開した呪文のところからやり直しです。

苦労してレベル上げをし、ゴールドを貯め、頑張って長い呪文をノートに書き写し、見直しまでした挙句

「呪文が違います」

と言われたときのショックは未だに忘れません。

それでも当時小学生だった筆者はそのショックを乗り越え最後まで冒険をやり遂げましたが、そのまま立ち直れずに引退してしまった人も少なくないでしょう。

 

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ドラクエ11で復活の呪文が復活!

復活の呪文は冒険を記録するためのパスワードであったわけですから、ソフトの性能がアップしてバッテリー搭載&データ保存ができるようになったら、その瞬間に用なしになります。

ですから、ドラクエ3以降は一切登場しなくなってしまいました。

(ただし当時のデータ保存機能はかなり不安定であったので、定期的にデータが消滅するという自体が発生し、むしろ復活の呪文の方が良かったのではないかとすら思うこともありましたが笑)

そして当然ながらその後も必要性が全くないことから、完全に過去の産物となっていたのです。

しかしながら、ドラクエ11においてこのシステムが復活。

 

ps4と3ds、さらにはスイッチで互換性あり

では、なぜ復活の呪文がこの期に及んで復活したかですが、当然ながらファミコン世代の中年男性の気を引きたい気持ちが根底にはあったでしょう。

結局のところ、当時のショックも余程の強いトラウマになっている人以外は、今となってはむしろ笑い話として良き思い出となっていると思いますからね。当時の自分の生活を思い出す、一種の回顧録のような存在になり得るというわけです。

 

が、それ以外にも理由があります。

今回のドラクエ11は二つのハード(ps4と3ds)で発売予定とされ、さらにはそれに少し遅れてニンテンドースイッチでも発売が予定されています。

この3つのハードはそれぞれ互換性はありませんから、いくら内容が同じであってもそれぞれのセーブデータを別のハードのセーブデータとして利用することはもちろんできません。

 

それを繋げる役割を果たすのが、復活の呪文

なのです。

ただしデータを全てパスワード化しようとすると膨大な量になるので、正確に適用されるのはレベルや主人公の名前、ストーリー等の大まかな部分だけになるようですが。

それでも、これはまだ情報として述べられていないので予想になるのですが、恐らく道具やスキル等、それ以外の要素もアバウトであれば適用されるだろうと思います。そのくらいしないと復活の呪文の復活を大々的にアピールしてもあまりインパクトがないですからね。

 

復活の呪文のそれ以外の使い道は

とはいえ、復活の呪文はそれ以外にも使い道があります。

なんと過去作において使用できた復活の呪文が、今作でも通用するようなのです。

もちろん、過去作において最後のボスの前のところのデータのパスワードがドラクエ11においてもそうであるわけではなく、基本的にはほぼ序盤のデータとして復活するようではありますが、それでも

堀井雄二氏が

「序盤の展開が少し楽になる」

と言っていますから、パスワードによっては面白いアイテムを持っていたりすることがあるかも知れませんね。

 

しかし今のインターネット社会において、特別強かったりレアなアイテムを所持したデータのパスワードは速攻でネット上に書き込まれると思うので、それは如何かな、と少し心配させられるところはあります。

もちろんそれが逆にドラクエ11をより流行らせることにも繋がる可能性もなきにしもあらずですが、もしそれはあまりよろしくないことだという考えなのであれば、復活の呪文が活発に活用されるような形にはしないのかな、とも思いますが。

 

※こちらではロトの伝説をおさらいするような形の考察記事を執筆しています。

ドラクエ11に登場しそうなアレフガルドや精霊ルビス、ロトの剣の伝説とは

 

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ぺぺぺぺ等の最強呪文はどうなる

現在すでに過去作における強いデータの復活の呪文が検索するとたくさん出てきますが、それは間違いなく今後さらに増えるでしょう。ただ、それは堀井氏がおっしゃるようにただ使用できるだけでそれほど個性があるわけではないと思います。

ですから、上でも述べたようにいくら過去作における最強の復活の呪文(主人公レベルMAXでラスボス前)等を入れたところで、間違いなく序盤からスタートするし、逆に弱い主人公の復活の呪文であってもほとんど変わらないのではないでしょうか。

一応1、2それぞれの最強の復活の呪文についてまとめているサイトがあったので紹介しておきます。

ドラクエ1:http://dqe.jp/dq1/dq1password.html

ドラクエ2:http://dqe.jp/dq2/dq2password.html

 

では、もっとも有名な最強の復活の呪文はどうでしょうか。

そう、ドラクエ2における勇者「もょもと」のデータです。

このデータではおかしな点がたくさんありますが、とにかく何よりも言及しなければならないのは、ほぼ物語の始まりの時点で勇者「もょもと」のレベルが48であることです。

復活の呪文は以下になります。

ゆうて いみや おうきむ
こうほ りいゆ うじとり
やまあ きらぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ
ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ

 

恐らくですが、こちらについてはきっと何か面白いことがあると思います。

まず、名前はそのままもょもとである可能性は高いですね。

もょもとって何やねんという気持ちは常に抱き続けているのですが。

 

どうなるかは、実際に発売してからのお楽しみ・・・・・・ですね。