インターネットのような
通信インフラの存在というのは、
現代社会におけるもっとも
大きな特徴の一つと言っても良いでしょう。

サイバー警察は、この新時代に開かれた
新しい領域の治安を維持を保つために誕生しました。

というわけで、今回は
サイバー警察について
まとめてみたいと思います。

 

サイバー警察誕生の経緯

インターネットの登場は
世の中の在り方を大きく変えました。

インフラとは本来物質的な存在
でしかなかったのですが、
物質ではない、通信システムによる
世界共通のインフラが誕生したのですから、
まさに革新的な出来事であったわけです。

しかしながら、それは同時に新しい問題も生み出しました。

通信インフラは人類にとって
全くの新しい領域であったために
全てが整備されていない状態からスタートしています。

そして少しずつインフラが整備され、
その長所が発揮され始めたときに、
多くの人々によって使用されるようになりました。

しかし多くの人々が使用するようになれば、
当然ながら人と人との間のトラブル等が
発生するようになります。

それはつまり、

詐欺・恐喝・名誉棄損・プライバシー損害・盗難・器物損壊

といった、現実世界における明らかな犯罪行為が、
この通信世界を通して行われることを意味します。

これを取り締まるための警察が、
サイバー警察なのです。

 

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サイバー警察は簡単には動かない

では、サイバー警察は通信世界において、
具体的にどういった案件に対応しているのか。

その気になれば、
使用しているパソコンのIPアドレスであったり
携帯等から個人を特定することは可能です。

しかし現実世界における警察でもそうですが、
やはり身体は一つしかないので
どうしても対応できる案件は限られてきます。

基本的には現実世界と同じで、
明らかな法を犯すような
犯罪の臭いを感じる場合、
公に影響を与える場合です。

明らかに法を犯す臭いとは、たとえば

「明日Aを○します」
とか、
「明日B施設を爆破します」

等といったコメントを指します。

そういったコメントを
誰かが通報すれば、
サイバー警察は動きます。

ただしそれでも優先順位はあるので、
内容を鑑みた上で動かないこともあるでしょう。

そのくらいですから、誰かから人権を
侵害するような酷い言葉を言われたからと
それをサイバー警察に通報したところで、
余程でない限り本格的に動くことはありません。

余程というのは、その言葉によって
精神的苦痛を負って医者から
うつ病等の診断を受けた場合等です。

つまり、何か事が起きれば動くのですが、
起きる前だと動きが非常に鈍いのです。

とは言え、ネットには悪口や
誹謗中傷のコメントなんて腐るほどありますから、
これもある程度仕方のないところはあるでしょう。

そもそも現実世界においてでさえ、
明らかな虐めの多くは取り締まれていませんよね。

事件が起こって初めて発覚するケースも
少なくないわけですから、
通信世界だから特別対応が悪い、
ということは全くないのです。

 

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ラインを流出すると通報で逮捕される?

最近話題になっている
ライン文章流出に対して、警察は動くのか。

ですが、これはプライバシーの侵害行為に当たり
悪口や誹謗中傷とは問題の種類が違います。

ですから、自分のラインメッセージが勝手に
インターネット上にアップされていたりしたら
それによって自分が傷付いていなくとも
明確な被害を被っていなくとも訴えることができる。

事件性があるので、サイバー警察も動くのです。

これはベッキーさんのような
芸能人でなくとも言えることです。

なので、何気なく誰かのラインメッセージを
ネット上に公開してそれを通報されたら、
犯罪加害者となり逮捕され、
豚箱に入れられる可能性があるのです。

 

それにしてもベッキーさんの件、
もし流出者がゲスの川谷さんの
奥さんだったとしたら
とんでもないことをしたな、と思います。

事の始まりは川谷さんとベッキーさんですが、
関係者全てを大混乱に落としれた張本人は
ライン文章を流出した人物ですからね。

プライバシーの侵害どころの騒ぎではなく、
これは重罪です。

もちろん奥さんだとしたら気持ちはわかりますし、
恐らく知識がなかったんでしょうが
今もきっと後悔しているだろうと思いますね。