「ハリー・ポッター」シリーズで、ねちっこくて陰険なアーガス・フィルチ役を怪演していた俳優・デイビッド・ブラッドリー。
「ハリー・ポッター」シリーズでは、出番は決して多い方でなかったのに、なぜか印象に残っていたという人も少なくないのでしょう。
スネイプ先生役のアラン・リックマンやヴォルデモート卿役のレイフ・ファインズなんかと比べると、デイビッドの日本での知名度は低いのですが、母国英国では、かなりの有名人なようです。
今回は、アーガス・フィルチ役のデイビッド・ブラッドリーについて、その過去や現在、ハリーポッター以外の活動等をご紹介していきます。
Sponsored Link
デイビッド・ブラッドリーの過去
デイビッド・ブラッドリーは、1942年生まれでヨーク州出身。
1966年に英国の名門校王立演劇学校で演技を学んだのが、俳優への第一歩だったそうです。
通称RADAで知られる同校の出身者には、アラン・リックマン、ケネス・ブラナー、ヴィヴィアン・リーなど名だたる俳優が名を連ねています。
そのRADAを卒業後は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属し、シェイクスピア俳優として活躍しました。
と同時に、ロイヤル・ナショナル・シアターにも所属し、1990年に出演した「リア王」では、ローレンス・オリヴィエ 最優秀助演男優賞を獲得。
そしてその後は演技派役者として、ぐんぐん成長していったのです。
「フィルチ役なんてそんなに難しくなさそう。」なんて、とんでもありません。
アーガス・フィルチ役を演じていたデイビッドは、筋金入りの大役者!
もし、フィルチ役なんて・・・と思われたのであれば、それはデイビッドの演技力による魔法にかかったということでしょう。
素顔はイメージと違う?
「ハリー・ポッター」シリーズで、見事なまでにアーガスフィルチになり切っていたデイビッド。
生徒に罰を与えることが生きがいというのはかなり人間的な問題を感じますし、あんな人に実生活で会ったら、変質者と勘違いして避けてしまいそうですよね。
それもあって、日本ではあまり好印象を持たれていないところもあるようですが、素顔のデイビッドは、とても人懐っこそうな、可愛らしいおじいちゃんという感じの人物!
眼がくりくりとしていて、笑顔がとても優しいです。
(アーガス・フィルチの印象が強すぎて、普段そこら辺ですれ違っても恐らく気付けないかも。。。)
因みに、若いころの写真はこちら。
さすが、俳優で成功するだけあってかなりのハンサムです。
デイビッド・ブラッドリーの主な出演作
有名な俳優なので向こうでは多くの作品に出演していますが、ここでは有名なところを挙げていきたいと思います。
映画
・「シャンプー台のむこうに」(2000年)
・「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年)
・「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(2002年)
・「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」(2004年)
・「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005年)
・「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」(2007年)
・「ホット・ファズ―俺たちスーパー・ポリスメン!―」(2007年)
・「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(2009年)
・「ハリー・ポッターと死の秘宝PART 2」(2011年)
・「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)
映画としては、やはりその代表となるのがハリーポッターシリーズになります。
ちなみに、デイビッドはゲイリー・オールドマン主演の「プリック・アップ」(1987年)という映画に出演して、映画デビューを飾っています。
役どころは、葬儀屋。
(初っ端から暗い役どころだったんですね。。。)
ドラマ
・「バーナビー警部」(2003年)
・「THE TUDORS~背徳の王冠~」(2009年)
・「ウォーキング・ザ・デッド」(2009年)
・「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011年、2013年、2016年)
・「ドクター・フー」(2012年)
・「ホロウ・クラウン/嘆きの王冠」(2012年)
・「ブロードチャーチ~殺意の町~」(2013年)
・「Silk 王室弁護士 マーサ・コステロ」(2014年)
Sponsored Link
現在の出演と俳優としての特徴
ご覧の通り、デイビッドは映画のみならずテレビドラマにも多くしています。
近年の代表出演作は、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローン」(第1シーズン、第3シーズン、第6シーズン)。
日本でもAXNミステリーなどで配信されている有名な英国ドラマに出演していますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
また、デイビッドはもともと舞台役者であったということもあって、今でも舞台に出演しているようです。残念ながら日本では見ることが出来ませんが、シェイクスピアの舞台の出演が多いようです。
基本的にデイビッドは、映画や舞台、ドラマにおいても主演を張るタイプではありませんが、個性の強い脇役、ないしはチョイ役で強烈な印象を残すのが得意です。
一度見たら忘れられない。
そんな演技を、ハリーポッター以外のどの映画でも、どのドラマでも見せてくれます。
最後に
やはり、強烈な印象を残す俳優さんには惹かれてしまうものがありますよね。
今回ご紹介した、デイビッド・ブラッドリーの出演作品で、是非アーガス・フィルチ役以外のデイビッドを堪能してみてください! また、違った魅力を発見できることでしょう。